「ロメール監督「四季の物語シリーズ」第1作目」春のソナタ たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ロメール監督「四季の物語シリーズ」第1作目
エリック・ロメール監督の「四季の物語シリーズ」第1作目。
1人の女性教師の日常から始まり、3人の女性と1人のオヤジによる確執・疑念などを描いた映画。
日常から逸れるが、それも日常…といったことをロメールは描きたかったのかも知れないなどと思ってしまった。
高校の哲学教師の女性ジャンヌが、ある部屋に入ると、カメラはその部屋をなめるように撮るのだが、なんと汚い部屋。ジャンヌの彼氏の部屋のようだ。
そのため、ジャンヌは自分の部屋に行くが、従妹の女性に部屋を貸していて彼女の彼氏まで部屋にいる占拠状態。
居場所ないジャンヌに1本の電話がかかってきて、パーティに誘われたので、大勢の人達がいる部屋に行く。そこで、やはり1人で来ていたナターシャという若い女性と出会う。
ジャンヌがナターシャに「プラトンが論じた『ギュゲスの指環』の話をするあたり」は、哲学教師らしい。
そしてナターシャの家に2人で移動するのだが、ナターシャの父親は若い女性と付き合っていて、この4人の物語が始まる。
しかし、感情むき出しにして会話するあたりは凄いな…と思う。
ロメール映画を観ていると、フランス式恋愛のいろんなパターンを見せられて、やはり楽しい。
(CSザ・シネマ録画鑑賞)
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