「イタリア人のロシアでの映画なのになぜ英語なのか?」遙かなる帰郷 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリア人のロシアでの映画なのになぜ英語なのか?
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『ヴィクトール・フランクル』の『夜と霧』や『ジャージ・コジンスキー』の『The Painted Bird』で感じた印象をこの映画で持った。なにかの違和感がある。
寧ろ『The Painted Bird』を映画化した『異端の鳥』の方が、ダイレクトに心に訴える物があった。
オフ・ビートな何も起こらないウクライナの穀倉地帯。しかし、どこまでフィクションであるか?また、原作がどんなものであるか?
ウクライナに住む者は、ユダヤ系の人々を差別した歴史はある。
製作国にロシアやウクライナが参加していない点が理解出来ないし、眉唾な部分が見え隠れする。
かつて、ファシズムの本家であったイタリアへ何も拒否感を見せずに帰る、なんてあり得るのか?
また、奇跡の生還と言われるからには、生き残った事へのトラウマ見たいな物も主人公の心理の中にあったような気がする。主人公の人生の閉じ方を考慮すると、どうしても『そう』感じてしまう。
原題 La Tregua
製作年 1996年
製作国 イタリア・フランス・ドイツ・スイス合作
劇場公開日 1998年6月6日
上映時間 118分
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