パリの恋人のレビュー・感想・評価
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歌よりも踊り!
オードリー・ヘプバーン自身の歌声を聴くことが出来る映画。
ただ、ヘプバーンは格別に歌がうまいわけではなく、フレッド・アステアとケイ・トンプソンの歌のうまさが際立つ。
ヘプバーンの見せ所は、歌よりもバレエの基礎を活かした踊りだと思う。
特に、カフェで見せる前衛ダンスは素晴らしい。
彼女の魅力である、豊かな表情がタンスの中でも見られて、とてもいい。
そして、アステアの傘やコートを使ったダンスに驚き。
何度テイクを重ねたのかは知らないが、結構長回しでゴマカシがない。
この時、アステアは56〜57歳だと思うが、実に軽やか。
ただ、顔は年齢を隠しきれない。
ヘプバーンとは30歳の差で、実際それくらいの差に見えるので、このラブストーリーに違和感を禁じ得ない。
とかく、ヘプバーンの主演映画では歳の差恋愛が多いような気がする。
「ローマの休日」('53)のグレゴリー・ペックとは13歳差。
「麗しのサブリナ」('54)のハンフリー・ボガートとも30歳差(ボガートはアステアより半年若い)。
「昼下りの情事」('57)のゲイリー・クーパーとは27歳差。
「シャレード」('63)のケーリー・グラントとは25歳差。
「パリで一緒に」('64)のウィリアム・ホールデンで、やっと11歳差。
と、いうように。
昔は、実力と人気が安定したスターを起用するために、役と役者の実年齢に開きがあることは珍しくはなかった。
しかし、
「或る夜の出来事」('34)のクローデット・コルベールとクラーク・ゲーブルは2歳差。意外と年が近かった。
「風と共に去りぬ」('39)のヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルは13歳差だが、原作ではバトラーが17歳上の設定だった。
「レベッカ」('40)のジョーン・フォンテインとローレンス・オリビエは10歳差。
「ジェーン・エア」('44)のオーソン・ウェルズはジョーン・フォンテインより2歳下だった。
「カサブランカ」('42)のイングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガートでも16歳差だ。
(ボガートは若い女優と組むなぁ)
「めぐり逢い」('57)のデボラ・カーとケーリー・グラントは17歳差。
「あなただけ今晩は」('63)のシャーリー・マクレーンとジャック・レモンは9歳差。
と、並べて比べると、やっぱりヘプバーンは歳の差恋愛が多い。
ただ、
「ティファニーで朝食を」('61)のジョージ・ペパードとは1歳差で、
「おしゃれ泥棒」('66)のピーター・オトゥールは3歳年下ではあったが。
パリに行きたくなる
Take a picture! 色々と無理がある。
午前10時の映画祭で観賞。まさしくオードリー・ヘップバーンが可愛いだけの作品でした。さすがに相手がフレッド・アステアってのは無理がありましたね。別に歳の差恋愛を否定するわけではありませんが、フレッド・アステアがおじいちゃん過ぎて観てて辛かったです。
なんだか大御所フレッド・アステアが映画会社に「相手は若い子じゃなきゃ嫌だー」とか言って相手がオードリーに決まったのかな?っと勘繰ってしまいます。いや、60歳近くであの動きは素晴らしいと思いますよ。ダンスのシーンは確かに圧巻でした。でも、親子以上に歳の差がありそうなのに、いきなり恋愛に発展するのは無理があるのではないでしょうか?
何はともあれ見所はオードリー・ヘップバーン。若くハツラツとしてて、パリでのダンスもキレッキレでした。撮影のシーンも次々に衣装が変わり、本当に綺麗。そもそも今でもカレンダーが発売されるぐらいの絶世の美人オードリーをファニー・フェイスって言う所から無理があると思います。
でも、オードリー・ヘップバーンって美人だったが為か当時の年取った大御所俳優の相手ばかりさせられてて何だか可哀想です。権力持ってた俳優が美人のオードリー狙ってたんだろうなぁ。だから作品自体はオードリー名義で有名でも内容がパッとしないのが多い印象です。うーん、色々と残念な時代だったんだなぁ。
共感主義
オードリーが素敵
MGMミュージカルの大スター、フレッド・アステアとオードリー・ヘプバーンの共演作。もうそれだけで観る価値ありますよね。当時オードリーは27歳。オードリーが初めて登場する書店でのシーン、ファッション会社(?)の女の子たちも悪くない顔立ちだが、彼女はまるでレベルが違かった(笑)地味な服装なのに、明らかに目を惹く美しさ。こんなに可愛かったっけ?
いちいち仕草も可愛い。60年前の女性とは思えない。
オードリーの可愛さも魅力だが、その舞台、パリも魅力の1つである。パリの超有名建築や、観光名所をこれでもかというほど見せつけ、「お上りさん」の興奮を私たちに伝えてくれる。(『アメリ』のあの有名なロケ地も。)今では考えられないが、当時はニューヨークは田舎だったのだ。かつてはゴミが溢れ、豚の闊歩する街路であったそうだ。
フレッド・アステアもダンスも歌ももう流石という感じで、余裕さえ感じます。素晴らしいの一言。
私も含めて、オードリーが可愛すぎて、歳の差ありすぎなフレッドへの嫉妬心が湧いてくる方も多いでしょう(笑)でもまぁ、『Funny Face(原題)』を『パリの恋人』に変えたのは良かったですよね。
ジョーの相手…
カラフルなドア 暗室で踊るところ パリで写真をバチバチ撮るところ ...
オードリーの服と写真が唯一の見せ場
総合:40点
ストーリー: 30
キャスト: 65
演出: 50
ビジュアル: 65
音楽: 40
並以下の物語と古臭い音楽と踊りの組み合わせのミュージカルでつまらなかった。オードリーを美しく見せるための努力が払われているし、ファッションショーや写真は唯一の見せ場だが、そこはともかくとして彼女の歌とモダンダンスは決してうまいわけではない。ミュージカルということを知らずに見たのだが、ミュージカル嫌いの自分にはこの古い演出は退屈だった。
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