バベットの晩餐会のレビュー・感想・評価
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宝くじ
友人に勧められて
午前10時の映画祭で運良く映画館で観れた!
結論めっちゃ良かった!
上質な映画とはこの事だなという感想☺️
とある村に二人の姉妹
カトリックの神父の娘で
めちゃくちゃ美人
優しく品がある
それは歳をとっても変わらない
若い頃に出会った二人の男性の絡みから
晩年の絡みに繋がりそこも良かった
夫、子供を殺され国から逃げてきたバベットの賢さや強さ
なぜか料理が美味い
なぜなら高級フレンチのシェフ👩🏻🍳
神父の生誕100周年の機会に、フランス料理を振る舞う。当たった1万フランの宝くじのお金で、高級フランス料理の具材を村に持ち込み、そんな具材を見た事ない姉妹の一人が疑心暗鬼になる
村の人達に相談して料理については反応しないで食べようと約束する
若き日の青年が将軍になり、晩餐を共にする設定がとても良い
良い物を食べている将軍はその価値がわかり、村の人は恐らく初めて食べる料理だったはず、皆で約束した通り美味しいと言えない状況がとても面白かった
若き日の将軍と姉妹一人の肉体を超えた心が通じ合っているシーンは出来過ぎだが、ほろり
バベットはフランスに行ってしまうと思っていた姉妹がバベットがここに居てくれるとわかるシーンにうるうる
まんまとこの映画に魅力されました☺️
映画館で観れて良かった!
あっっ良いな〜〜〜〜〜コレってなる
「かくかくしかじか事情と縁があって雇った家政婦が将軍を唸らせる最強腕前シェフでした。」
クライマックスに晩餐会を開くシーンに至るまで様々な視点の群衆劇が描かれて、最後の晩餐会になるときには物語がキレー〜ーい一つに纏まる物語の運びがとても美しい。
見終わった後には「あ〜〜よかったな〜」とため息が思わず出てしまった。ずっと記憶に残る映画になりました
鑑賞後の満足度💮 なんという豊潤な映画だろう。パペットの至高の料理と同じく。映画好きにとってはこの上もない映画(という料理)を堪能する至福のひととき。他に言うことはありません。
①だいぶん前にNHK-BSで観た時は、バベットが晩餐の準備にかかる後半から。それでも十分良い映画だということがわかりましたけれども、今回は最初から鑑賞出来て姉妹が若い時に各々恋と夢とを信仰の為に諦めた辺りから既に涙ウルウルでした。
②キリスト教徒でなくとも、真摯で含蓄に富む美しい福音は心を潤します。
③人間の“舌”というのは、毒を吐くためにあるのではなく、日々の糧を美味しく味わう為に、美しい言葉を人にかける為に有るのだと、素直に信じられます(と我が身を振り返って反省させられますね。)
③「食べる」「飲む」という言葉を晩餐会の席では決して言うまいと誓った信者たちが、バベットのフランス料理を味わいながらみるみる相好と心のわだかまりを崩していくところが何とも微笑ましい。
一つの使命に生きる清々しさ
画面も衣装も渋い色合いで統一されていて美意識を感じたが、ストーリーが良いと思った。美しい海に面し冬場の強風が厳しく吹きすさぶユトレヒト半島のとある村を舞台に、牧師の父とともに村に来てよく父を助け、父亡き後もずっと村人達への奉仕に生きてきた姉妹と、パリから逃げてきたところを快く受け入れられて以来二人に仕える機転のきく使用人の女性バベットの暮らしぶりが描かれる。
私は、「神さま、バベットを二人のところに遣わせて下さって感謝します」と、スープを届けてもらった村人が呟いたのを、影で聞いたバベットが涙を流す場面にジンとした。バベットは、清貧を絵に描いたような姉妹の生き方に感銘を受け、そんな二人に仕えることができた自分の幸せをしみじみ感じてずっと二人に仕える決意をしたのではないだろうか。
終盤で、年をとって短気になり、お互いにいがみ合うようになってしまった村人達が、バベットの美味しい料理で懐柔されていく(言い方w)様子がとても鮮やかで見事だった。
そして見終わってから漠然と、個人的な幸せよりももっと大きなものに仕える幸せ、というのもあるのかもしれないな、と思った。
貧しい芸術家はいない さて、貧しいとは
見たことあった。
貧しい芸術家はいない。さで、貧しいとは?
笑って泣ける。
今日はカレン・ブリクセンの誕生日。
そして、我が母の誕生日。
僕にとって良い映画だった。
この晩餐会に招待された人達もうご存命じゃないでしょうね。本当に天国で賛美歌歌ってるでしょう。
原作読もうっと。
信仰と現実の狭間で・・
娘に自由恋愛すら許さなかった父親の牧師、おそらく福音ルーテル派なのだろう、自身は妻帯しているのに酷い父親もあったものだ。まあ、宗教には戒めはつきもの、とは言え信心深い反面本能には逆らえないところもあるのが人間でしょう。
干し鱈と堅いパンのおかゆが常食のデンマークの寒村でパリの元皇帝料理人が腕を振るったフランス料理のフルコースと高級酒の宴、そりゃー教義はともかく笑顔で完食は頷けます。
映画では生きたウミガメやうずらの雛を見せつけて火で焼かれる悪夢まで被せるのだから意地が悪い。もっとも散々見せられた信仰心へのアンチテーゼ、人間とは?との問いかけなのでしょう。
子供の頃に読んだ「フランクリン自伝」を思い出した。ベジタリアンだったフランクリン坊や、船が漂流して食べるものは船員が釣ったお魚だけ、大きな魚をさばくとお腹から小魚が出てきたのを見て、それなら僕がこのお魚を食べても良いだろうと空腹をしのいだエピソード。人間、窮すれば背に腹は代えられないのも一面の真理でしょう。それでも程度問題、満漢全席じゃないが熊の手や猿の脳みそまで有難がる気にはなれません。まあ、折角のごちそうの映画に水を注すのも本意ではないのでこの辺で・・。渋くて深い映画でした。
忘れられない晩餐会
池波正太郎のエッセイで、この映画に興味を持ち、映画館で鑑賞しました。
見た後からじわじわとまた見たいと思ってしまう映画で、DVD まで買ってしまった作品です。
タイトル通り後半はバベットの晩餐会が続くのですが、あんなに美味しそうな食事のシーンを他では見たことはありません。そして食べることで心が満たされていくのも。
ただ時間がゆっくりと流れていくので、間延びしているように感じるかもしれません。
1871年の1万フランって?
1871年がどのくらいの時代かわからずでしたが、ナポレオンのあとですね。パリコミューンに普仏戦争。19世紀末なんですね。なるほど。
マーチーネとフィリパの美人姉妹は、女の幸せよりも信仰を選んだ村のみんなの聖女的存在です。
本人の選択であればいいのですが、父である牧師が決めるのはおかしいし、だいたい牧師自身が子供をもうけておいて娘には信仰を強要するのはおかしくないかい?と思いました。
若い頃の恋とも言えない程度の触れ合いの回想と、フランスから逃れてきたバベットというメイドを家に置くことにした経緯と、バベットがよく働いて姉妹だけでなく村のみんなにとってなくてはならぬ存在になってというお話です。
バベットは宝くじが当たってそのお金で晩餐会を開きます。フランス式の本格的なやつです。
ウミガメを見てうろたえる辺りは面白くもあり。
12人分で1万フランという貨幣価値がピンときたら良かったのですがよくわからなかったです。
ここの宗派は歌うことを重視しているのですね。そしてプロテスタント系なんですね。
知らない世界を垣間見る楽しみがありました。
裏を返すとそれだけとも言えます。
静謐という言葉が似合います。
控えめな映画だった
最初から最後まで、すごくおとなしくて控えめな映画
見せ場であるはずの食事シーンも、もっと派手にできそうなものなのに
すごくおとなしい…
でも嫌いな雰囲気じゃなく、好ましい雰囲気でした
村人たちや姉妹たちは、一度限りあんなご馳走食べて、これからまたあの質素な生活に戻るのか…
それに、姉妹が教会をしているわけでもないのに、
教会のような役割をして生計を立てているのは不思議
父の役割を受け継いでいるのでしょうが…宗教家ってやつですか?
バベットの過去とかももっと知りたかったけど
あの物語のシンプルさ簡潔さもすっきりしていて良かったと思います
若かりし頃の姉妹も、年老いた姉妹も美しかった
バベットもプロフェッショナルな雰囲気でよかった
美味しんぼとかが好きなので、楽しめました
バベットに乾杯!
20年ほど前に見た時、私は若かりし頃の姉妹に近い年代だった。
さわやかで、美味しそうで、バベットがカッコイイ映画というのが
最初に見た時の印象だった。
今回「午前10時の映画祭」で見て、大人の為の寓話だった事に
初めて気がついた。
「料理は人を幸せにする」
「私に最高の仕事をさせて!」
「貧しい芸術家はいない」
「あの世へ持っていけるのは、人に与えた物だけ」等々
印象深い言葉の数々。
姉に一目ぼれした軍人は、立身出世を望み地位を手に入れたが
年老いて自分の人生に虚しさを感じている。
妹に求愛したオペラ歌手は、すでに名声を手中にしていたが、
才能の衰えに怯えていた。
清貧を絵に描いたような姉妹は、神父である父親の教えを守って、
慈愛に満ちた生活をおくり、年老いていく。
バベットも潔く、姉妹を助けこの土地で生きる事を選ぶ。
自分の居場所があり
誇れる仕事があり
その仕事で人を幸せにできる
それが心豊かで幸せな生き方である事を彼女達は知っている。
さて、バベットが思いのままに腕をふるう晩餐会である。
最初に見た時は、素晴らしい料理に目を奪われた。
今回は、料理と組み合わせた多彩なワインに舌を巻いた。
見終わって、こんなに幸せな気分に浸れる映画は、めったにない。
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