「公開当時に見たかった」バッファロー'66 komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
公開当時に見たかった
冒頭、トイレを探し続けるビリー。女性を拉致するくらいなんだから、刑務所の塀にでも立ち小便すればいいのに妙な所で律儀で小心な顔が出てくる。
ビリーの父親がレイラの前で歌を歌うシーン等、いくつか面白い所はあった。だが、他はだらだらと言い訳がましい内容が続く、まるで冒頭のトイレ探しの様に…。終盤、ようやくぶっ放したかとスッキリしたら、それで終わりではなく…。何とも言えない消化不良感が残ってしまった。
これは多分、ビリーとレイラの未来、または彼らに子供ができたとして、その子に明るい未来が全く見えなかったからだと思う。つまりは、ビリーにある時期の自分と重なる部分を見出してしまったんだろう。でもこの映画は、この終わり方がきっと正解だと思うから仕方ない。
カッコいいシーンもたくさんあって、公開当時に見ていたら全く違う印象を受けたのかなと思う。何かもう少しでドストライクに来たのにという気分で映画館を後にした。
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