「最後まで見るべし。」バックドラフト KIDO LOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで見るべし。
感動的な物語をつくろうという意志がありすぎてシラケてしまう映画がハリウッドには多い。この映画を観始めてすぐにこれもそうだなと思った。しかし主人公の葛藤が非常によく開けていて次第にそれを忘れてしまった。これは単なるよくある名作劇場ではなく、よく描けた人間ドラマとして高く評価できる。またミステリ要素をうまく盛り込んで人間ドラマだけでなく映画としても盛り上がるように工夫されている。そのミステリドラマが入ってくるタイミングは絶妙だったな。さらには火事の現場におけるスペクタクル、素人が知らない危険な情報が盛りだくさんで驚きをもって見れたのも良かったと思う。サスペンス、ロマンス、アクションといろんなものを詰め込みすぎたのがかえってうまくいった珍しい成功例ですな。
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