「思いっきりSF(サイエンス・フィクション)体験!」バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
思いっきりSF(サイエンス・フィクション)体験!
ホラー映画やSF作品にありがちな、まだ終わらないよとドキドキさせるラストシーン。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下「BTTF」と表示)ももちろん、そんな感じのラストでしたが、爆発的なヒットを受けての第2作が、そのシーンから始まったのには正直驚きました。大概、このテのラストシーンは、あくまで一つの作品の終わりであって、実はそこから話を発展させるってのはちょっと難しい場合が多い。でも、この作品はそれをやってのけた。
それだけでもすごいと思うけど、この「BTTF」のすごいところは、二作目、三作目を同時に作ったっていうところ。今ではそんなに珍しいことでもないですが、確かこれが最初じゃなかったかなって気がします。
さて、本編ですが、前作のラスト【ネタバレになっちゃうかもしれませんので、これから見ようという人は読まないでください】から始まって、未来の問題を解決するのですが、そこでちょっとした出来事により、現在に戻ってくると全く異なる世界になっていた。この歴史を訂正するために、再び、一作目の時間に戻るってのが大まかな筋なんだけど・・・
当時、理解できていない人が結構多くて、みんなに図を書いて説明した記憶があります。
この作品のすごいところは、過去や未来の自分の家族に会ったりするものだから、一人で何役もこなすってのも結構ありました。
そして、歴史は繰り返すじゃないけど、同じようなお約束の出来事があったりして・・・。
後半は、前作の時間軸にもう一人の自分が絡んでくるということで、こちらも合成のオンパレード。
おまけに、前作のハイライトシーンを別の場所から見るって感じで、前作を見てない人には、何が何やらきっと理解できないだろうなって気がします。それをみんな見てるんだろうから大丈夫だろうとやってのけるんだからすごい。
一作目を見ずに、二作目を始めてみたという友人がいて、本当にわけがわからなかったと言ってました。そりゃ、そうでしょう。
とにかく、この「BTTF2」ほど、1作目を見ておく必要のある作品はないと思ってます。単なる続編に収まらない貴重な一本ではないでしょうか。
ところで、「BTTF2」の未来の場面は2015年。10年前の話ですが、奇しくも「JAWS」シリーズはこんなに続きませんでした。もちろん、あんな立体映像の予告もないし、ホバーボードや空飛ぶ車もできていません。
ここだけは、なんか変な気分になります。