バスケットボール・ダイアリーズのレビュー・感想・評価
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見入ってしまう
レオナルド・ディカプリオはちょっとした不良だがバスケに夢中のいい少年だった。
が、親友の死をきっかけにドラッグに手を出し、問題を起こしてバスケ部も退部に。
あとはとことん落ちぶれ、母親と喧嘩して家出し、ヤク欲しさに犯罪にも手を染める。
何とか立ち直ろうとするが、どうしてもヤクへの依存を断ち切れない。
ボロボロになって道に倒れていたところを古いバスケ仲間に救われる。
この黒人はいい奴で、何とか立ち直らそうとレオを部屋に監禁する。
ようやく良くなってきたかと思われた時、黒人が外出した時に脱出してしまう。
で、昔の仲間と落ち合って再びヤクに手を染め、トラブルから仲間が人を殺してしまう。
もう嫌になって母親にすがろうとするが、母親は家に入れてくれず、警察を呼ばれてしまった。
母としても苦渋の決断である。
色々な罪があったので刑務所暮らしになり、そこで立ち直る。
出所後、昔の仲間に出会ってまたヤクに誘われるが、今度は断る。
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実話をもとにした話っぽかった。
レオはまだ若いが、演技がとてもうまかった。
ヤクは怖い。自分もボロボロになり、周囲の人々も傷つけてしまう。
つかまれば警察病院で中毒は一度治るが、再犯の可能性が異常に高いと聞いたことがある。
ヤクはやめませう。
アメリカの闇
ディカプリオ映画を次々見ている。
この映画は、最初はバスケットボールに打ち込む青年のみずみずしい明るさもあったが、次第に貧困、親の無理解、教師や神父などの堕落に絶望し、
やがてふと味わった麻薬から
抜けられなくなる話。
麻薬の恐ろしさが嫌というほど描かれる。
大人はもちろん、少年、青年にとっては、未来をも奪うもの。
しかし、かすかに明るさを感じたのは、
麻薬でぼろぼろになっていた彼を凍死からすくった黒人のおじさん。
彼はその後も、主人公の青年を見守る。
少年院から出た彼は、もう麻薬には負けない。
最後には作家、詩人、ミュージシャンとして、歩みだしたという終わりかたにほっとした。
ほっ、としたので4評価です。
転落の怖さ
総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
爽やかな青春劇というには常習的に窃盗をしたり喧嘩をふっかけたり強盗までしたりで登場人物がちょっとクズで、当初はあまり好きになれなかった。若きディカプリオが演じていても主人公の人物像に好感がさっぱり持てなかった。
しかしそのクズぶりが進展して転落していく様子が生々しくて、たとえちょっとクズとはいえ普通に社会に生きていた若者が、いかに本物の中毒者になり本格的なクズになっていくのかがわかるいい内容だった。元々犯罪者的な要素はもっていたのだろうが、薬のためにさらに何でもするようになり普通に犯罪でも嘘でも躊躇無く出来るのが怖い。この話が実話だったというのは知らなかったが、だからこそこれだけ現実感があるのだろう。
麻薬中毒者の少女が印象に残るなと思ったらジュリエット・ルイスだった。ちょっともったいない役柄だが、良く演じていた。
すごくよかった
チャラいホモ映画だと思っていたら全く違っていて、悲惨な麻薬映画だった。フレンチコネクション並にヘロインの禁断症状が怖かった。人が人でなくなっていく感じに身の毛がよだった。
まっすぐ生活していれば輝かしい人生が開けていただろうに、その分破滅的な感じが悲惨でたまらなかった。
しかしそうは言っても10代の何やっても楽しい多感な時期にヘロインなんかやったらさぞとんでもない快感だったのではないだろうか。
ディカプリオはこの先にヤクの恐怖を全く感じさせない『ウルフ・オブ・ウォールストリート』があるのも面白いなーと思った。
ジュリエット・ルイスが出ていた。
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