蝿の王のレビュー・感想・評価
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「おまえたち、何をしている?」(また長文)
何かで見つけたこの作品、ずっと観たかったので思い切ってヤフオクでDVDを買って観てみました。(そんなに思いきったことでもない)
分別ある大人になった今では(大いに疑問…)ラルフの心情がわかるので“こっち”側にいたいんだけれど、本当にアホだった子供のころの行いを顧みると子供時代なら絶対にジャックたちの“あっち”側に行ったと思うの。だって、楽しそうじゃん。肉も食えるし。
でもね、人殺しはいかんのよ、人殺しは。
アレさえなければ、ジャック側の住人でいたかったけれど、本当に残酷にもほどがあるって話です。孤立した島で何をやっている、おまえたちは?
その島で楳図かずお先生やジョージ秋山先生チックなおどろおどろしい世界観の物語が進むわけです。思っていたよりもセンセーショナルに。
で、ラストがいまひとつよくわからんのよね。アホの子は。(もう還暦手前…)
ジャックたちがラルフを殺るために放った火が偶然、皮肉にも生き残った皆の救助に繋がったってこと?
もしかしたら、そもそもあの島は無人島などではなくて、軍の訓練地のひとつにすぎなかったってオチだったのかな?とか思っちゃったよ。アホの子は。(もう還ry…)
だから最後のあの「おまえたち、何をしている?」に繋がったのかな?とか思ったり。
いえ、むしろ私の発想の方が面白いでしょ?
そんなことないか…
で、結局タイトルの『蠅の王』の意味もよくわからんのよね。
豚さんの生首に群がった蠅が多分、何かを象徴していると思ったけれど、よくわからない。
蠅の群がる腐肉の塊がジャック、蠅が一味を表し、その悪貨がラルフとピギーのような良貨を駆逐したことを指し示しているの?(きっとハズレ)
還暦手前になってもロクな本も読まず、まともな映画も観てこなかったので、そういう難しいことはよくわからんのよね。
まともな文章も書けないし…
もっとがんばろう。まともなレビューが書けるように。
人間の本質
1991年イギリス映画 MGM 原作ベース 無人島での男子軍団漂流生活 生への壮絶な戦い フランクルの「夜と霧」を思い出させる 人の極限下において見せるそれぞれの性質 十代前半の少年達を視覚的に見れます。 字幕。 原作は、ウィリアム・ゴールディングさん。
徒党を組んでイキがる
人間、誰もが群れると思考が停止して判断基準が鈍り思い掛けない行動にソレが人としての本質なのか?環境が変われば仕方がないと言えるのか? カメレオンの子と近眼デブっちょの描写は残酷極まりなくショックがデカい。 こんな無法地帯に置かれたら大人も子供も関係無く同じような行動を取ってしまうのだろうか。 正しい者ほど生き延びるのが困難であり善と悪の境界線が理不尽に歪んで行く。 秩序があるからこそ平和に暮らせるのだろう。
メタルギアソリッドVの補完として鑑賞。
MGSVファントムペインというゲームに於いて、収録されることのなかった幻のエピソードがあります。 そのタイトルこそ正に「蠅の王国」。 本エピソードは 1954年出版のウィリアム・ゴールディングの小説、「蝿の王」の影響を強く受けているとされ、いつか読みたいと思っていました。 実際に見てみると、想像以上に重いテーマに驚かされます。 子供達が残された無人島。 大人不在の世界で、不要な者は排斥され全体主義になっていくさまは社会の縮図そのもので、MGSV第2章におけるマザーベースにも通づる内容でした。 小島監督が蠅の王国で何を描こうとしていたのか? その一端を垣間見れた気がしました。
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