劇場公開日 1987年4月17日

「アカデミー賞主演女優賞受賞」バウンティフルへの旅 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アカデミー賞主演女優賞受賞

2024年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

私にとってジェラルディン・ペイジといえばドン・シーゲル監督の「白い肌の異常な夜」でクリント・イーストウッドの脚を切り落とした女が印象に残っている。

嫁に頭が上がらない息子夫婦と同居している母親は、20年前に離れた故郷の町バウンティフルに帰りたいと思っている。最近、心臓の具合も良くない。今日もだらしない息子の嫁に文句を言われ、なけなしの小銭と年金の小切手を手に家を出る。
駅でバウンティフル駅行きの切符を買おうとすると「その駅は閉鎖になった」と言われてバスで行く事にする。なけなしの小銭でバウンティフルの手前までの切符を買い、追ってきた息子夫婦をまいてバスに乗る。バスに同乗したレベッカ・デモーネイに優しい言葉をかけられ、故郷に帰ってからしたい事を語る。
到着した故郷の手前のバス停留所で、故郷での再会を楽しみにしていた友が亡くなり昨日葬儀だった事を知らされる。小切手を入れた鞄をバスに忘れたため折り返しのバスで届けてもらうの待つ間に息子夫婦が出した捜索願で保安官がやって来る。心臓発作で呼ばれた医師がバウンティフルに言っても良いと許可を出したので、保安官は車で彼女をバウンティフルまで送る。20年ぶりに見た故郷の空は青かったが、町は見る影もなかった。生まれ育った家に到着した彼女は昔を思い出す。保安官からの連絡を受けて息子夫婦が迎えに来る。
生家と故郷の状況を確認できた母親は踏ん切りがつき、息子夫婦と前よりも仲良く暮らしていこうと決心して戻るのである。

ジェラルディン・ペイジは、この作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞したが、翌年亡くなっている。「バウンティフルへの旅」は、彼女にとっても最後の花道であった。

Mr.C.B.2
琥珀糖さんのコメント
2024年4月18日

「カリフォルニア・ドール」
ありがとうございます。

「白い肌の異常な愛」は観てます。
リメイクしたのが、ソフィア・コッポラで、
「ビガイルド欲望のめざめ」
オリジナルの方がずっと良かったです。
「プリシラ」は上映館が遠くなので、我慢することにしました。
Mr.C.B.2さんのレビューは読まないで、配信で見た時の
楽しみにしますね。

琥珀糖