パーフェクト ワールドのレビュー・感想・評価
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イケメン脱獄犯とキャスパー少年の奇妙な友情関係。
クリント・イーストウッド監督「パーフェクト・ワールド」字幕版観ました。
宗教的に厳しい母子家庭で育ったフィリップと、彼に対して父親のように接するブッチとの間に、友情が芽生えていくというストーリー。
だいぶ前の映画ですが、なかなか良かったです。
面白いというより、切なかったです。ラストは、予想通りの結末だったのですが、やっぱり悲しいし、切なかったですね~。。
ブッチは刑務所から脱獄して、色々と罪を犯した凶悪犯なのですが、実は、良い一面もある。
フィリップもはじめはブッチに対して恐怖心を抱いてたのですが、上記に記した通り、ブッチがまるで父親のように接してくれるので、徐々に打ち解けていきます。キャスパーの格好が可愛かったw
強盗したり、万引きしたり、ハロウィンでもないのに知らない人の家にお菓子を求めたり、赤の他人のキャンピングカーをかっぱらったり、黒人の家族の家で踊ったり、色々とありましたw
感動まではいきませんでしたけど、最後は悲しいし、切なかった。(泣)
予想通りの結末ですが、傑作です!(^^)
タイトルの皮肉が面白い
脱獄犯と人質の少年の心の交流と、それを追いかける警官の苦悩の話。
いや泣きましたわ。
少年役の子の演技がピュアすぎて、観入ってしまった。
脱獄犯と人質って関係なのに、本当の親子のようになっていく様はかなりほっこり。
しかも脱獄犯がいい人なんですね〜
そして60年代のレトロな車でアメリカの広大な土地をドライブ、ロードムービーみたいなとこもあったり…笑
それだけにラストがショック!!!!
そうなると思ってたけど!!
分かってるからこそのツラさ!!!
そこに警官の苦悩も入ってきて、観た後はかなり考えさせられる。
作中で、ある警官がタイトルでもある「完璧な世界」って言葉を口にします。
この作品を観た後は、完璧な世界なんて無い!って思います。
そうゆう皮肉じみた意味も込めてこのタイトルにしたのかな。
とにかくクリントイーストウッドは考えさせられる作品が多い!
本当にいい監督です。
矛盾
孤独な男と孤独な少年
イーストウッド監督の映画には、いつも考えさせられます。
脱獄囚(ケヴィン・コスナー)が少年(T・J・ローサー)を人質に逃げる中で、2人の友情が深まっていく物語です。本作の魅力は、2人とも孤独な人生を歩んでいたということ。コスナーは本当に優しい心の持ち主でした。特に子どもに暴力を振るう者には厳しく、その光景を見ると居ても立ってもいられなくなってしまうほど。そんな男が孤独な少年と一緒にいたら、そりゃあ助けてやりたいと思うはずです。
しかし、彼には追手(イーストウッド演じる署長一味)から逃れる必要があるのです。そして彼らが初めて対面した時、この作品の真意を知ることになります。
果たして私たちが善だと思っているもの、悪だと思っているものは正しいのだろうか?様々な感情が交差するヒューマン・ドラマです。
優しい眼差し
菓子か悪戯か
胸が苦しい。
最初のボタンの掛け違いで犯罪の道から抜けられない悲しい男
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 65
ケビン・コスナーの役柄は犯罪者である。もう幼いころから犯罪を続けてきた、犯罪が体に染み付いてしまっている犯罪者である。彼の逃避行中にも度々それが出てしまい、普通に窃盗もすれば突然の暴力も出る。
その反面、彼は根っからの犯罪者ではないことも示す。家族の暖かさに憧れ、友情を大切にする。彼は生まれた環境が悪く、また恐らくはイーストウッドが彼を刑務所に送り込んだことが彼をより犯罪者の道から抜け出せなくしてしまった。
彼は運が悪かったために犯罪者の道ばかり歩いてきたが、本当はそうじゃない自分に憧れている。だが最早犯罪が普通に体に染み付いた彼にはかなわぬ夢だったのだろう。彼にまともな社会生活が出来るものではない。たとえ彼の命が助かっても、アラスカにあると信じたパーフェクト・ワールドにたどり着けたとしても、脱獄の後も罪を重ね人を殺しておいて一人だけ幸せを得ることは出来ない。たとえどこに行ったとしても、彼自身が社会人としてパーフェクトとは程遠いのだから。その意味ではどちらにしろ救いようのない結末である。
懐かしさとほのぼの
切なくもさわやかな余韻
公開はもうどのくらい前になるのでしょうか
学生のころ友達に進められて初めて観てからというもの
何度となく繰り返し観てきた大好きな作品です。
ひょんなことから始まった
人並みはずれたIQを持つ逃亡者ブッチと
宗教上の戒律にがんじがらめの少年フィリップの二人旅。
60年代の古き良きアメリカの時代背景に映えるクラシックカーが
乾いた大地をひたすら走り続けます。
会話の中で徐々に明かになっていく2人の育ってきた環境から
抑圧された少年を幼い頃の自分の姿と重ね合わせるブッチ。
旅の中で少年の希望を一つ一つ叶えていきます。
叶わなかった自分の夢を一つ一つやり直すかのように…。
逃亡者を描くロードムービーでありながらも
旅の途中でめぐり合う人々とのエピソードには
こどもが関わることで微笑ましい空気が流れます。
そこにスパイスを聞かせるのが追跡者となる2人。
ブッチとは古くから因縁のある保安官と、いわゆる出来る女。
立場は違えど、それぞれに心に孤独を抱えるはぐれ者たち。
お互いを認め合うそれぞれの間にもまたある種の絆があります。
長い旅路を進むうちに迎えるターニングポイント。
観る者の思いとは裏腹に急展開していく後半~ラストにかけて
目には熱いものがこみ上げてくるはずです。
違うんだよ…。ああ…。
公開当時の若さゆえの思い入れの深さなのかもしれませんが
いつまでも変わらずお気に入りマイベストの上位作品。
もちろんDVDもお買い上げ済みです(笑)
まだ観てない方。ぜひ観てみてください。
※他サイトより転載(投稿日:2008/11/18)
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