パーフェクト ワールドのレビュー・感想・評価
全64件中、1~20件目を表示
いい話だったしいい映画だと思ったけど、ジェネレーションギャップを激...
いい話だったしいい映画だと思ったけど、ジェネレーションギャップを激しく感じた
当時の時代や価値観で観ていたら感じ方は違ったであろう
今観ても殺人と脱獄するやつがまともな訳が無いが先にきて終始ズレを感じた
雰囲気と役者は好きだけど一度観たら十分かな 地味すぎるし
フィリップがブッチに対して警戒心を解くのが早すぎる
父親がおらず、宗教的な制約からクリスマスやハロウィンなどの楽しみも無い少年フィリップ。おそらく周囲の子ども達にも馴染めず、悶々とする日々を送っている。脱獄犯のブッチも、幼少期に父親からの愛情を受けることができなかった心の傷を負っている。そんな彼が、乱暴ながらも彼なりの愛情をフィリップに示すことで、擬似的な親子関係を構築していき、互いの心の隙間を埋めていく様子が心温まる。そのような脱獄犯ながら憎めない人間味のあるキャラクターを、ケビン・コスナーが上手く演じられていた。
少し残念なのは、フィリップがブッチに対して警戒心を解いて懐くのが早過ぎるところ。8歳の少年が、自分が人質に取られている事の重大性を認識していない訳が無い。ブッチが撃たれてからのストーリーを短縮し、彼に対してフィリップが徐々に警戒心を解いていく描写が序盤にあった方が、自然だしストーリーにも深みが出たんじゃないかと思う。
アラスカ
罪を犯した人たち、なぜかアラスカを求めて旅に出る?
大抵辿りつかないのだけど。
割と簡単に脱獄出来た時代なのか…?
一緒に脱獄したもう1人は根っからの極悪人のよう。
早いところ別れれば良かったのにね。
寝床と朝食を提供してくれた黒人のおじいさん。
確かにDVだけど、あれはやりすぎでしょう。
ちょっと理由がわからない。
あれくらいでないとフィリップがキレないから?
ブッチとフィリップに共通しているのは、親の子供に対するDVへの反応。
目の当たりにした瞬間、2人の表情は曇る。
宗教を理由に綿菓子もハロウィンも無しのフィリップ。
それを叶えであげたいブッチ。
それでも母親を庇うフィリップ。
集まった警官達が帽子にお菓子を投げるシーン、なぜか泣けた。
全体的にちょっと長く感じたけど、さすがクリント様。
若い頃から名監督だったよう。
ちょっとカッコ良すぎるけど。笑
若かりしケビン。
お腹周りのお肉が気になったけど、優しい眼差しはやっぱり素敵であった。
最高なんだが!!
「心を揺さぶられる面白い映画が観たい、人と人の絆を描いているような〜〜!!」と言いながら今夜観る映画を探していたら、夫がこの映画はどう?とオススメしてくれました。
とても良かった…。
警察チームも逃走チームも好き。
生い立ちがブッチの言動に大きく影響を与えているのだというのがよくわかって、悪い人ではないというのも思いきり伝わってきて、は〜良かった…。
良くも悪くもフィリップに与える影響や絆の描かれ方が良かった…。
良かったしか言えない…。
少年院送りにして正解だったのか…
記録と手紙でしかブッチの父親の描写がないからわからないけど、「親を悪く言いたくない気持ちはわかる」とブッチが言っていたから、やっぱりろくでもない父親だったのかな。
親元に帰していたら、あの心根の優しいブッチにはなっていなかったんじゃないかなぁと思いました。
ブッチ、死んでしまったと思っていたのだけど、最後腕枕をして目を開けたから、助かるのかしら。
実際あったら蛇足になってしまうから無くて良かったなと思うけど、二人のその後の関わりも見てみたくなるような作品でした。
あと、あの銀色のキャンピングカーみたいな車に乗りたい。
騒がしくなく、でも重たい雰囲気でもなく、観ていてとても心地よい時間を過ごす事ができました!!
監督が男の子に演出をつける様子も見てみたい
ケビン・コスナーは好きじゃありませんでした。
彼の主演作もほとんど見てないけど、食わず嫌いだったようです。
この映画では、本当に素晴らしい演技をしていますが、彼以上に素晴らしいのが、子役の男の子。最後までずっと出ずっぱりで、コスナーとの掛け合いは、息もぴったりで、恐怖におびえる顔、望みが叶った満ち足りた顔、義務感と愛情の板挟みになった顔、など、本当に様々な表情を見せてくれます。
彼がその後役者の道を選ばなかったようなのは、残念な限りですが、とにかく、イーストウッドの演出は、神業級です。欲しい表情を逃さずにカメラに収める指示の出し方と、子供に噛んで含むように演出をする様子が思い浮かびます。
この映画の空気感は、その後のイーストウッド監督作品にも引き継がれていきます。虚無感と、深い洞察力、そして説得力あふれる映像。
本人がアクションスターをやんわりとフェードアウトしていったことで、本当に撮りたい映画に向き合うことが出来るようになっていったのでしょう。
ローラ・ダーンのプロファイリングがややくどいなと思いましたが、それで、観客はコスナーのキャラクターを理解できる構成なので、ほとんどのセリフはストーリー上必要な説明ばかり。ちょっと残念な役回りでした。
この映画は1993年公開ですが、まったく古臭さがありません。
もともとケネディ暗殺直前のテキサスが舞台なので、当時からレトロ調に作ってあったのでしょうが、無駄に派手な音を入れたり、特殊効果を使ったりしていないことが良かったのでしょう。今見ても、当時の趣がそのまま生きています。
ついでに、ちょっと調べたら、「ショーシャンクの空に」が94年。「セブン」が95年。この二本の映画は、どうやら「パーフェクト・ワールド」の影響を色濃く受けているようです。
さらにさらに、「キャスパー」が実写映画化されたのが95年で、この時にはなんとクリント・イーストウッド本人がカメオ出演しています。映画の中に散りばめられた遊び心に、うれしくなってしまいました。
それにしても、この映画でケビン・コスナーはいったい何本ラッキーストライクを吸ったのか…「作者の意図を尊重して、そのまま放映します」という冒頭の注意書きが子供への暴力についてなのか、コスナーの喫煙シーンなのか、たぶん両方だと思いますが、今日のテレビコードでは放映不可能なようです。
2017.9.29
パーフェクトワールド
パーフェクトワールドとは程遠い生いたちや現実の生活。
それでも、つい昨日までは他人だった人同士、黒人と白人の、男と女が、子供同士が、手を取り合って踊っている、あの短い時間は、まぎれもなくパーフェクトワールドだった。
暴力さえなければ。。
子供の頃、親に連れられ映画館で観て大好きになった映画です。5~10年ぐらいの期間で見返してます。子供のいる年になって観るとまた別の味わいがあります。
重さもありますが、警察サイドがコメディ入ってたり、ブッチと少年フィリップのやりとりが微笑ましかったりと、バランスが絶妙で観やすいと思います。
父親像や正義や信念について考えが及ぶ映画です。
そしてキャラクターがとても魅力的。
子供大好きなブッチがかわいく、トラウマのあるブッチをかわいそうにも思いつつ、侠気のあるブッチがかっこいい。
ケビン・コスナー今観てもかっこいいです。
印象的なセリフがたくさんある中で、少し考え込んでしまうセリフを一つ紹介しますと、
「やはり、記録はいい加減だ」
これは、
「なぜ4年の実刑を?保護観察にできたはずよ、家があり父親もいた」
(父親は窃盗で挙げられたけど出所後は足を洗ったと記録にある)
と問われた時の警察署長のセリフ。
警察署長は、根っからのワルの親父から引き離すためにあえて少年院送りを勧めたと語ります。
けれどもブッチは父親を慕っていた、父親からの手紙を大事にしていて、短いが優しい手紙だと語るシーンがあります。
ブッチの父親は、警察署長の語る「根っからのワル」だったのか、ブッチが自身を語ったように「良い奴ではない、けれど根っからのワルでもない、人と変わっているだけ」なのか。
ブッチにとってどちらが本当に良かったのだろうか。
コテコテなのに
泣いちゃいました
わかっちゃいるけど
中学生くらいの時に一度観て今44歳なのですが このお決まりの信頼や愛や色んな情が芽生える展開もラストは死んじゃうんだろう展開もわかっていても
ケビンコスナーの悲しいかっこよさと人質の男の子の可愛いことったら30年ぶりに観ても良い映画でした
レオンの男バージョン
ストーリーは全然違うけどレオンと同じく、犯罪者と子供の話。
ケビン・コスナーがかっこよかった。
ラストは分かってたことだけど悲しい、、。
イーストウッドが良い味出してる。
フィリップがあざとくて可愛すぎる。
題名の「パーフェクトワールド」は理想のこと。
警察たちが犯罪のない世界=パーフェクトワールドっていう話をしていた。主人公にとってのパーフェクトワールドは全親が子供を心から愛している世界のことだと思う。
フィリップと一緒に逃亡する間に会ってきた家族はどこか欠けていた。
子供を叩く母親(父は良い人)、主人公たちに寝床を快く貸したが孫を叩く祖父など。
ネタバレ
最後フィリップに主人公が撃たれたのはびっくり。その後の「俺だって本当は撃つつもりなかった。俺が殺したのは母親を殴った男と、お前(フィリップ)を襲った男だけだ」っていうセリフは悲しかった。
良い映画!また見たい。
体力は消耗しないが、色々考えさせられる
転の部分が薄く、
ラスト以外は穏やな流れで
60年代のアメリカを感じながら観ていましたが、
(個人的には)感動はあまりないものの心に残る作品ってこういうものだな、、と思いました。
犯罪者と少年少女の話と言えば、レオンが王道ですが、
どちらかが好きならもう一方も好き説は立証できる自信があります(笑)
冒険。
なんか楽しそう。
タイムマシーンに乗っているのに「今を楽しめ」? その言葉の通り、やってみたかったことを叶えようとする。
逃亡犯と人質のロードムービー。
子どもだから思いつかなかったのか、怖くて萎縮していたのか、置いていかれることが怖かったのか? 助けを求めて逃げだせばいいのに、逃げ出さない。それどころかブッチを追いかけてくるフィリップ。
その複雑な表情がたまらない。怖がったり、怪訝そうな顔をしたり、はしゃいでみたり…そして…。
二人は、過去を後ろに、未来を前に、タイムマシーンに乗りながら、とりあえずいつか着いてしまう終着までは、”今”を楽しんでいくはずだった。
だのに、過去にとらわれてしまったブッチ。その呪縛・怨念を撃ち砕こうとしたのかフィリップ。
ああ。
イーストウッド監督作品、私にとって4作目。
『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『ハドソン川の奇跡』と、緊迫感・現場感あふれる映像・演出の感動作。社会へのメッセージ性も強いが、教条的にならず、話の展開が起承転結があり見事で、ウィットも効かせ、最後まで安定して鑑賞できる職人芸。誰にでもお勧めできる。
その反面、人物等結構典型的で、今一つ掘り下げ方が足りず、定番のディナーを味わっているようで、感動し、満足するものの、珠玉の一品にはあと一さじの香辛料が足りない。
この映画も、鑑賞後はそんな感じだった。
父親にやってもらいたかったことを、次々とフィリップにやってあげようとするブッチ。母の悪口を言わないフィリップに、「かばう気持ちはわかるよ」というブッチ。フィリップのこの年齢で、戒律は厳しくとも、基本ちゃんと面倒見ている母だから、「母は正しい」とフィリップが思うのも当然なのに、ブッチは自分の母親を重ねていたんだろうな。
正直、警察のパートはいらないと思ってしまった。その分、二人の交流をもっと描きこんでほしかった。でも、犯罪心理学者にブッチの生涯を語らせることで、社会の中で悪が育つとか、ダメ父の存在を浮かび上がらせたかったのだろうか。署長とブッチの因縁を語ることで、署長を社会的父親としての存在として描き出したかったんだろうか。
偶然二人連れになってしまった、心は子どもの大人と、本当の子どものロードムービー。子どもへの暴力に耐えられないさまは、マックの家以前にも示唆されていたけれど、でもあの展開は、特にフィリップがああするとは唐突な気がする。他にも方法あったろうに。
この映画が発表された年代にはこの手の映画はまだ数少なかったんだろうが、今となっては他に似たような映画もあるし、感動はするが、今一つであった。
とはいえ、舞台は1960年代。力が幅をきかせていた時代。
今施行されているUSAの児童虐待に関する細かい法律。反対に言えば、法律で細かく規制しなければならないほど、子どもは大切にされていないってことだ。
力・権力頼みだった署長が、ブッチとの関係を振り返ることで、問答無用に射殺するのではなく、”説得”を試みるようになる変化も感慨深い。
こんな”父”的存在に対比するように、家族を守るために、ある意味情けない父が出てくる。楽しいピクニックに狼を呼び込んでしまったあの家族…。
いろいろな父親像が出てくる。
まるでパーフェクトな父親像を探っているかのようだ。
そしてその一つ、子どもの気持ちを大切にする、ブッチとフィリップの関係は全USAが夢見る父親像・養育環境なのかもしれない。なんてことを考えたら、じわじわ来てしまった。
ケビン・コスナー氏が良い。自分なりの信念は持っているんだけれど、ふわふわと足が地についていない大人子どもを演じきっている。
そんなブッチの傍らにいるフィリップも良い。時に、子どもらしさ全開で、時に、ブッチを見守る天使のようで。
ああいう形で幕は閉じたものの、心のどこかで、最強のバディが車の形をしたタイムマシーンで、どこまでも、どこまでも、行けるような気がした。-パーフェクト・ワールドー。
いつまでも余韻が残る。
映画の筋は書き直したいところもあるが、いつまでも大切にしたい至極の一本。
15位/443 2021.05.18現在
15歳の頃に1度みて
その後18歳くらいに2度目観て
それ以来観てないので
思い出補正でこの順位かも。
良かったことは間違いない!
でも、思い出が崩れるのが怖くて
若干もう1度見るのが怖い。
そういう作品も珍しい。
中学生の頃、とにかく同級生に
めちゃ勧めてたけど
あんた理解してもらえなかったな。
話は逸れるけど
今の学生は、下敷きは
白の無地しかダメみたいだけど、
自分の娘がそうなので。
当時、2〜30年前はそんな縛りもなく
自分は、映画のチラシを
ラミネートして使ってました!
映画雑誌、ロードショーだったっけ?
あれにチラシを売ってる店が掲載されてて
そこにリストを送ってもらって
そこからチラシを買ってました!
チラシが平均100円なんだけど
ラミネート加工が1枚200円もする!
今、思うと高いなぁと思う。
まぁ当時はまだ自宅で
あんまラミネート出来なかったので。
で、自分は
パーフェクトワールドの
チラシの下敷きがお気に入りでした。
あとは、セブンとか
羊たちのとかクイズショウとか
日替わりで使ってたなぁ。
で、自分が使ってたら
同じクラスの子も欲しいってなって
クラスの3割くらいは
映画のチラシの下敷きを使ってた
っていう珍しい現象。
って全然パーフェクトワールドの
話をしてないな、、、、
とにかく良い映画ですよ!
以下、
超個人的主観による駄文のため
盛大にスルーしてください
(RG風)
パーフェクトワールドのあるある言いたい♫
パーフェクトワールドのあるある早く言いたい♬
パーフェクトワールドのあるある今から言うよ♪
チラシの下敷きから漢字探しがち♩
↑
だから無地しかダメになる😅
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→15歳
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→自宅VHS
鑑賞回数→2回
記憶度→40%
マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→15位
洋画部門→12位
ロードムービー部門→1位
ローガンがロードムービーなら2位
ストックホルム症候群
母親の宗教によりいろんな行事を経験できず、父親もいない男の子が、脱獄囚(ケビン・コスナー)に拉致される。
逃避行の中で、互いに不足していたピースを埋め合うような関係に発展していく。
一方、追跡する署長(クリント・イーストウッド)は、子供の頃の脱獄囚を知っており、知事から派遣された心理学者(ローラ・ダーン)とともに予測していく。
いい映画を見たなぁ、という感想がすべて。
完成された世界、「パーフェクトワールド」を希求渇望する信仰
クリント・イーストウッド監督、
失うものの計り難さ、
与えるもののあまりの大きさ、その計り難さ。
それを
「ミリオンダラーズベイビー」
「グラントリノ」
と監督は真っ向から描いている。
『パーフェクトワールド』という言葉は、おそらく聖書のキリスト教信仰から来ているのだと思う
“その時悲しみと涙がぬぐわれ、すべてが報われ、離れていた者たちが再会して愛が成就し、一切の誤解が解ける”、と。
聖書は、世界が完成して天国が到来する様子をそのように約束している。
自分の命と引き換えに誰かを救うこと、これよりも大きな愛はないと聖書には書いてある。
イーストウッド監督の作品のベース・バックボーンに、このキリスト教世界観が据えられていることは、否定できないだろう。
・・・・・・・・・・・・
僕の卒業した小さな学校の庭には浮き輪の形をした池がありました。
学校の校舎の名は「ストーン記念館」。あの洞爺丸遭難事故で、海中で自分の救命胴衣を外して日本人男性に渡し、沈んでいったアルフレッド・ストーン牧師を記念するものです。
粗末な校舎なんですが、引き替えに支払われた賠償金でこの校舎は建てられました。
「パーフェクトワールド」は、痛いけれど、胸を打ちます。
切ない
子供が折檻されると自身の虐待を思い出し過剰に反応する。それは余りに異常ではあったが、本質的にはやさしい男。ただ、その極端さは理解されないだろう。過剰反応で罪を犯してしまったし、何度見ても切ない結末だった。
脱獄者と誘拐された子、警察署長と心理学者、二組が織りなす展開だが、脱獄者と所長との接点も明かされ一挙に重みを増す。単なる追跡劇を超えたドラマになった。
ケビン・コスナー、絶頂期があったのに最近見かけない。
全64件中、1~20件目を表示