バーチュオシティのレビュー・感想・評価
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同年代の作品と比べても安っぽいがアイデアはいい
1995年の作品。4年後(1999)のマトリックスと比べるのは酷だが、同年代のアポロ13、ガタカ(1997)、などと比べると、B級っぽさが目立つ。
格調高いSFとは趣が異なる内容だとは思うが、それにしても「あえて」ディスコ調の音楽やスーツ姿など取り入れるなど、「ダサく」見せている感じも否めない。
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ(認知度が一気に上がったL.A.コンフィデンシャルはこの2年後だが)という2大スターの共演ながら、彼らの持ち味や凄みが消されてしまっており勿体ない。
ラッセル・クロウ演じるヒールも、アメコミの「ジョーカー」の二番煎じのよう。
歴史上の様々な悪人をシュミレーションさせて出来上がった人格、ナノマシンによる外殻形成など、アイデアはとても独創的だと思うのに、生かし切れておらず、ただのド派手なアクション映画に成り下がってしまった。
この作品こそリメイクしてほしい。
今見てしまうと…
映像がチープで、ちょっとダサく感じてしまう。未来のアクション物でデモリションマンを思い出してしまった。2大スター競演なんだけど、ストーリーも捻りがなく、犯罪者200人分のシドのはずなのにバーンズの妻と娘を殺したグライムズのデータばかりが出てくるのが残念。
アンドロイド乗っ取り
世紀の悪人のデータを集積した人工知能が、アンドロイド(ラッセル・クロウ)を乗っ取り、悪の限りを尽くし始める。
一方、妻子を殺した男に復讐し、服役中の元警官(デンゼル・ワシントン)に、このアンドロイドを始末してくれと依頼が来る。
今は二大スターの共演、だが当時は・・・。
AI時代のフランケンシュタイン
サディスティック・バイオレンスのオンパレード、流石にまともに撮ったら顰蹙をかうと考えてテレビゲームもどきの虚構、犯罪シミュレーターを思いついたのだろう。
ラッセル・クロウ演じるSID(Sadistic・Intelligent・Dangerous)はAI時代のフランケンシュタイン、なんと183人の凶悪犯罪者からモデリングされた殺人狂、当初はVR上のアバターだったがマッドサイエンティストによってガラスで自己再生するアンドロイドに転生され世に放たれる。
クラブにスタジアムにTV局ジャックと劇場型殺人ショーを繰り広げ、「どうだこいつが殺されるところをみんな待っているのだろう」とうそぶく、たしかにローマのコロッセウムを持ち出すまでもなく人類の辿ってきた凶暴性の側面は否めないのだからダークサイドをいたぶる映画は後を絶たない、「ダークナイト(2008)」のジョーカーの悪行にも通じるものがありますね。
善玉はデンゼル・ワシントンだから勝つのは分かっていますが気が揉めます、仕留めたSIDの口を割らすためにシミュレータに戻すのですが段取りを見せてくれないので観ている方も一杯食わされました。それにしても街中のテレビはまだブラウン管というのに犯罪研究所のハイテク振りは凄いですし研究員も異常者揃いでした、見方によってはSIDより始末が悪いのがマッド・エンジニア、まだ漠然としてはいるもののAI時代にはどんな新手の悪だくみが出てくるのか暗示しているようでもあり少々怖くなりました。
中途半端なSFです。
現実世界に逃亡したAI知能を追い詰める刑事の物語。
1995年に制作された近未来を舞台にしたサスペンスアクション。少しブレードランナーに似た世界観ですが、中途半端なSFシチュエーションが安っぽさと古臭さを醸し出す残念な作品でした。
無理にSF感を出さずに、現代物として制作した方が不気味さが深まったように思えます。
ラストはダイ・ハードを思い出させるシチュエーション。そう考えると、1988年に制作されたダイ・ハードの新しさは目を見張るものがあると、改めて感じさせた一作でした。
ジャパニーズレストラン
CGがまぶしく、目がチカチカする。ストーリーが単純なため、眠気と闘いつつもなんとか追いつくことができた。服役囚であるデンゼル・ワシントンの髪型とか、意外と怖い犯罪者ラッセル・クロウがいい。どちらもアカデミー俳優なので安心して観ることができるのに、CGが派手すぎたようだ。
冒頭ではジャパニーズ・レストランが舞台のバーチャル・リアリティ。芸者さんみたいな人がいっぱいいた(笑)。
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