「第二の主役はノートルダム」ノートルダムの鐘 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
第二の主役はノートルダム
ディズニーといえば仲の良い動物たちが登場するものだが、今回はそれがノートルダムの彫像たち。数年前の火災で溶けたり落ちたものもあると思うと感慨深い。
原作当時の街が随所になめるように挟まり、実物は第二の主役はノートルダムとその街とじんわり感じられる。原作へのリスペクトがそこにあると思う。
主軸の話はディズニーだから、まろやかな味付けに調理されているものの、それでも民族や見た目での差別をよしとしない姿勢は貫かれている。
現代のディズニー作品にも通じることだが、オペラ的歌唱表現とそれに見合った心象の映像表現が実に素晴らしい。CGのない時代にそれをやってたのだから頭が下がる。判事の歌や最期のとこなど演出に痺れる。
綺麗にまとめられるところまでで終わってしまうので、もう一声欲しかった感はあった。
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