「政治色の強い皮肉だらけの喜劇」ニューヨークの王様 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
政治色の強い皮肉だらけの喜劇
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:55点|音楽:60点 )
最初から最後までアメリカ批判に溢れる、政治的主張の強い作品。彼のやや左翼よりな思想が見て取れる。チャップリンがアメリカから追放された後の制作であるが、共産主義に寛容と思われる内容を含んでいて、行き過ぎた反共運動の起きている当時のアメリカにおいては、彼が追放される口実にされたしまったのも致し方ないと思わせる。その当時としては皮肉も効いて面白かったのかもしれないが、現代の視点から振り返るとチャップリンの皮肉にも行き過ぎがある。政治色がやたらと強くて、映画作品としては楽しいというほどではない。
コメントする