「戦況を好転させるために敵地に潜入する特殊部隊の活躍を描く戦争スペクタクルアクションの傑作!」ナバロンの要塞 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
戦況を好転させるために敵地に潜入する特殊部隊の活躍を描く戦争スペクタクルアクションの傑作!
往年の戦争アクション映画の代表格、子供の頃に観たっきりで何十年ぶりに観ましたが全く色褪せることなくすごく面白かったです
特殊部隊のリーダーとなる主人公マロリーを演じるグレゴリー・ペックさんが容姿だけでなく佇まいも含めてすごくカッコいい
そしてその脇を固めるのがデビッド・ニーブンさんとアンソニー・クインさんでとってもシブかったです
自国イギリス艦隊の向かう先の手前に敵国ドイツの堅牢で最強の2門の大砲が構えており、安易に近づくと撃沈され簡単に突破できないため、イギリス軍は大砲の構える切り立った崖を上り潜入し大砲を破壊するために6名での特殊部隊を送り込む
多言語いけたり本格登山をこなせる人、ナイフの名手、作戦の立案に長けた人 等々、多彩な能力を持った特殊部隊として集められたメンバーや敵地潜入後の協力者として出てくる美女2名の活躍など、冒険色の強いワクワクするストーリー展開にグイグイ引き込まれ、あっと言う間にクライマックスまで持っていかれます
特殊部隊を乗せた船が嵐にのみ込まれ大破するスペクタクル映像や切り立った崖を登っていくくだりなど、DVD特典のメイキングによると作り手はライブ映像にこだわったらしく、その撮影はスタッフ・キャスト共にすごく苦労した様で、その甲斐あって“本物感”を感じる映像の数々も本作の見どころでもあります
ストーリーの主軸がドイツ軍の大動脈を断ち切るために特殊部隊が編成され敵国領土に潜入したり、漁船を装った主人公たちの乗る船がドイツ軍の艦船に止められ、乗り込んできた敵方を殲滅したり、主人公たちの使う銃はサイレンサーを付け静かに大量の敵を始末していく
など、ちょっと前に観たガイ・リッチー監督の『アンジェントルメン』(2024)が本作を強くリスペクトし完璧に元ネタとしてトレースしていることを再認識しました