「答えは殻の外にある」眺めのいい部屋 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
答えは殻の外にある
伝統や形式に自ら嵌って悶々と苦しむ堅物イギリス人も、イタリアに行くと解放されるということで、フィレンツェで出会った身分違いの2人が結ばれるまでを描いた作品。
映画もとても文学的で、台詞が素敵です。
自分達のことが書かれた章を読んだことで、当人達にその想いが再び沸き起こり現実を変えるなんて、小説家冥利に尽きるでしょうね。
Emersonパパがとても良い人。
そんなパパが育てた一人息子Georgeは天然と言うか、自然と言うか(^^)、全く偽りのない人。理解できないこと=全て「?」。答えを求めて外の世界へ飛び出して行ける人。気取った言葉で塗り固めた、自分だけの世界に閉じこもっているCecilとは対照的。
“I taught him..... to trust in love..... when love comes, that is reality...... Passion does not blind. No. Passion is sanity, and the woman you love, she is the only person you will ever really understand.” と原作の方にはあるので、
Georgeの「?」の回答はLucy。
ようやく見つけた愛という「答え」。
Emerson父子が、Alan姉妹に花を飾ってあげるシーンが微笑ましい。勝手に部屋に入るのはすごいけど(^。^)。
牧師さんまで自然に帰ってるシーンが(^◇^)。
ぼかしご苦労様です。
役者さん達、みんな若いなぁ…(*゚∀゚)。
“I want you to have your own thoughts and ideas and feelings even when I hold you in my arms.”
“I told him to trust to love...... Love, and do what you will.”
“There is only one thing impossible... that’s to love... and to part.”
って言っているけど矛盾にも取れる。
↓
原文は
“It isn't possible to love and part. You will wish that it was. You can transmute love, ignore it, muddle it, but you can never pull it out of you. I know by experience that the poets are right: love is eternal.”