ナイアガラのレビュー・感想・評価
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オンディーヌ・マリリン
1953年アメリカ映画。
とろけるようなM.M.の笑顔も
物語が進行すると次第にこわばっていく。
マリリンの眉間には しわが寄り、
観ている僕も、話の筋が見えてくると眉間にしわだ。
小学生の時分に一度テレビで観たこの映画。今回数十年ぶりの再鑑賞です。
(子供にはわからなかった)そのドス黒いストーリーには驚き怪しむばかりです。
つまり、
朝鮮戦争で、気の毒にも「戦争神経症」を患い、パニック症状を見せるようになったその夫に嫌気が差して、
”間男“と共謀して夫を滝つぼに突き落とそうという「不道徳で生々しい完全犯罪計画」!
しかしこの三人とも破滅の死を迎える・・というバッドエンド。
こんな無慈悲であられもない筋書きが、朝鮮戦争の直後であるにもかかわらず当事者の自国で!許されるとか、まったく理解に苦しみます。この映画でどれだけの退役軍人が、そしてその家族が傷付いただろうか。
お目当てのマリリン・モンローさんも呆気なくの退場でした。役者としての登用ではなく興行の売り上げ目的。つまり客寄せのためのキャスティングだったっぽいですね。
時代が変われば当時の映画への評価も変わるというよい見本だと思います。
焦点の合わないその眼差し。流し目と真っ赤な口紅。「KISS の歌唱」にはとろけさせて頂きましたよ。死に様もエロいことは確かです。
しかし三人とも壊れていました。
「反社会的映画」でしたね。はい(笑)
・ ・
さて、ナイアガラの思い出を。
「霧の乙女号」には
大むかしに乗船しました。あの「水しぶきの木の遊歩道」もレインコートを借りて上り下りしました。ナイアガラのほとりの可愛いペンションに宿泊したのです。
宿帳を書きながら First time?と訊かれたので Yes, fun fun !と答えたらロビーのソファの女子たちに大笑いされたんです
Hi beauties ♥
滝はどこですか?と尋ねると Every way♪とまた笑う。
そうなのだ、気が付けばもう地響きがします。そこらの木々の向こうからド・ド・ド・ド・ド と低周波で下腹を打つのです。
「滝の音、滝の音 まだ 滝見えず」
( ⇒拙レビュー「滝を見に行く」を )。
山梨の白糸の滝や、紀州和歌山那智の滝。あれらにはほおっと息を漏らしてその美しさやしめ縄の意味にも納得したものですが、
ナイアガラは違いました。清められるどころか「災害級」としか形容出来ないほどの荒々しさがある。
魔性の女と この奈落の瀑布をオーバーラップさせて、男どもを滝つぼに引きずり込む仕掛け。
夫殺しはもとより「ここでは悪い事しか起こらない ―と思わせる異様さがあります。胸騒ぎが起こる滝です。
当時なら、ただの悪女として受け入れられていたのかな。 圧倒的な魅力...
なかなかのスリラーです
モンローの、ピンクの服のアピールが強烈
予備知識なしで観た、
モンローの映画だから、浮気の映画だろうと思ってたら、
殺人事件の映画だった → 少しガッカリ
なお、死亡者は3人?いて、原因等は、
1人目=正当防衛? 2人目=殺人、 3人目=犯人が死亡?
小生の買ったDVDの出演者名のトップは、
マリリン・モンローだったが、
この映画の主役は、出演時間の長さから、
ジョゼフ・コットンか、ジーン・ピータースと思う
邦画でも、主役の出演時間が短かいものもある
例1=赤ひげ → 主役の三船敏郎より、加山雄三の方が長い
例2=君たちがいて僕がいた → 主役の舟木一夫より
本間千代子の方が長いし、活躍してる
この映画、結局、マリリン・モンローの容姿と、
①胸元の大きく開いたピンクのドレス、
②胸元の大きく開いた白いシャツ、等
胸の谷間を魅せるアピールの、合わせ技が、
主役を超えた感じだなあ
滝の水飛沫の中でポリーに真実を伝えに来たところまでが良かった。後半...
滝の水飛沫の中でポリーに真実を伝えに来たところまでが良かった。後半はルーミスがヤケになっただけみたいな話しになってしまってサスペンスでもない。モンローウォークがどの場面だったのか一回目観た時はわからなかった。ナイアガラの舞台はいきてるし俳優はみな良かった。
ナイアガラ瀑布を止めるほどのモンローウォーク(というかケツふり歩き
モンローウォークの本物はこれ
モンロー・ウォークはここで観られる
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:60点 )
犯罪物としてはそれほどたいしたことはない。当初の夫殺しの犯罪計画は殆ど描写されないし、犯罪場面で少しくらい盛り上がるのは夫がモンローを追い詰める場面と彼の逃亡の場面くらいで、それも現代の映画と比べればそうたいしたものでもない。1953年制作という古い映画としては、演技も映像も演出もまあこんなものなのだろうという程度の水準。
この映画で有名なのは、内容ではなくてマリリン・モンローだろうか。眠る時もシャワーを浴びる時も何故か完璧に化粧したマリリン・モンローが登場して、外出するときは派手な服で着飾り、気取った有名なモンロー・ウォークで腰を振りながら歩いていく。ちょっと馬鹿で可愛い女役が多い彼女だが、今回は笑顔を見せることもない陰湿な役回り。だが作品の中でそんな彼女だけが観光地で異質で浮いている。彼女を見せようと大きく取り上げているけれど、犯罪者としてこの作品にはうまく溶け込んでいない印象も。
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