劇場公開日 1990年5月12日

「【旧癖的な思想のアメリカ社会で生きて来た老婦人が出会った、文盲の温かき心を持つ黒人運転手から学んだ事。何よりも、笑顔を絶やさない運転手ホークを演じた、モーガン・フリーマンの姿が印象的な作品である。】」ドライビング・MISS・デイジー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【旧癖的な思想のアメリカ社会で生きて来た老婦人が出会った、文盲の温かき心を持つ黒人運転手から学んだ事。何よりも、笑顔を絶やさない運転手ホークを演じた、モーガン・フリーマンの姿が印象的な作品である。】

2022年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

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■1948年、アトランタ。
 元教師で未亡人の気品高きデイジー(ジェシカ・タンディ)は、運転中に事故を起こしかけたことがきっかけで、息子プーリー(ダン・エイクロイド)の雇った黒人・ホーク(モーガン・フリーマン)の運転する車を利用することに。
 だが自分で車を運転したいデイジーはホークに悪態をついてばかり。
 だが、ホークは何時でも微笑みを浮かべつつ、我儘なデイジーに飄々とした態度で接しながら、職務に励んでいる。

◆感想

・黒人運転手と白人の時代的に意図なき人種差別をする老婦人が、お互いの壁を徐々に取り払いつつ、且つ相手を尊崇しながら接し、心を通わせていく姿が、心地よい作品。

・デイジーに対し、”ストレンジ・フルーツ”の話を始めるも、”この人は、そういう事は知らずに育ったのだ・・”と察し、話を止めるホークの姿。

・ジェシカ・タンディ演じるデイジーが、認知症を患い施設に入居するも、具合が良い時には息子プーリーよりもホークと話したがる姿。

<資料を読むと、今作を“綺麗ごと”と切り捨てる論調のコメントもあるが、私は年代的に人種差別を当たり前の事として育った”ユダヤ系”のデイジーの姿を否定する気にはなれないのである。
 何よりも、笑顔を絶やさないホークを演じた、モーガン・フリーマンの姿が印象的な作品である。>

NOBU
2023年6月18日

共感ありがとうございました☆モーガン・フリーマンの笑顔に救われる思いがしました❀

美紅