「時代を感じるが個人的な名作」トータル・リコール(1990) kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を感じるが個人的な名作
あのSFの名作が4Kリマスターで上映されるということで久々に鑑賞。
30年も前の映画なので未来観がかなり古い。地下鉄の中の広告映像を映すモニターが厚かったり、TV電話がやたらと大きかったり、コンピュータの形が古かったり。そしていやいや、敵はなぜそこで撃たない?と感じることも多く、アクションシーンが意外としょぼくて笑ってしまった。他にもご都合主義の展開がかなり多い。
でもこんな時代を感じるところは多々あるのだが、テンポがいいからなんか観れてしまう。あのときはこれが最先端だったんだから仕方ない。
そして人にとって記憶とはなんだ?という裏テーマも個人的には印象に残っている。記憶に縛られることなく、自分がどう生きていくのかを決めていった結末にワクワクした。そんな思い出を懐かしく思ったりした。
SF映画って難しい。未来の姿がチープになってしまうから。そのへんを差し引いた点数になっていることを付け加えておく。
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