遠い道(1981)

劇場公開日:

解説

バラモン教を地上の神として崇める一人の男の不幸な死を描く。監督・脚本・音楽は「ピクー」のサタジット・レイ。原作はヒンディー語近代文学のプレームチャンドの小説『サドガティ』(「サドガティ」原題は「よき行ない・道」という意味)。撮影はショーメンドゥ・ロイ、台詞はオムリト・ラエとサタジット・レイ、編集はドゥラル・ドットが担当。出演はオーム・プリー、スミター・パーティルなど。

1981年製作/50分/インド
原題:Sadgati
劇場公開日:1985年8月17日

ストーリー

チャマール(いわゆるカーストの一つ)のドゥキー(オーム・プリー)は、病身をおして草を刈っている。彼は、一人娘の婚約の日時を決めるためにバラモン教のガーシーラームに家に来てもらうことにするが、それには手みやげとなる牛の飼料を用意しなくてはならない。妻のジュリヤー(スミター・パーティル)はそんな彼を気づかうが、ドゥキーはとりあわない。ガーシーラームを訪れたドゥキーは、相談をもち込むが、彼は受け入れてくれない。みやげもそっちのけで彼に掃除を言いつける始末。そんな有様をみたゴンド(低カーストの一つ)の男(バイヤール・ヘーダオ)は、食べものをバラモンの所に乞いに行くようすすめるが、バラモンを崇めるドゥキーはそれができない。ガーシーラームの妻に非情な仕打ちを受けた彼は、薪割りをしていて疲れて眠り込んでしまった。ドゥキーのこの姿をバラモン教徒が見て腹を立てて叩き起こしたため、彼は力尽きて死んでしまう。しかし誰も死体を取りにこない。ジュリヤーと娘はその知らせに泣き崩れた。夜明け近くになって、ガーシーラームは、彼の死体を村の外れへと引きずって行った。さらに、切株に氷をふりまいて浄めるのだった。

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