12モンキーズのレビュー・感想・評価
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アイデアが死んでない
全体を通して言えることがさほどすごく面白い映画というわけでもない。この映画のいいところは何と言ってもストーリーの着想だろうと思う。 この手のパニック映画のアイデアはありそうでなかった。あったとしてもあまり面白い映画になっていなかった。それをこの映画は成功させた。厳しいことを言うとストーリーが分かりにくいとか、矛盾する部分とか結構見つかるが。しかし、 あのラストシーンが音楽とピッタリ合っていて、なんとも言えず切ない。それがずっと心に残り続ける映画だと思う。
12 Monkeysは24年ぶりに観てもイイ👍🐵
昔学生の頃リアルタイムで観て、ストーリーの巧みさとブラット・ピットの演技の素晴らしさを何となく覚えてたのですが、24年の時を経てAmazonプライムで再鑑賞。
改めて観て、やっぱりよく出来た映画だなぁと感心しました。しかもこのコロナ騒ぎの今観るとちょっと考えさせられます。そしてやっぱりブラット・ピットは若い時から上手い役者さんだったなぁと再認識👍
タイムトラベルものは数多くあるけど、主人公が時間の行き来をする内に、それが現実なのかおかしくなった自分の脳内で創り出された妄想なのか葛藤するストーリーを上手く作った稀有な作品です。
最後のシーンの解釈はいろいろ出来ると思うのですが、それは観た人が語り合う種としてもイイんじゃないでしょうか?
ヒッチコック作品へのオマージュ
なんて美味しい空気なんだ。ルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」が劇中でも聴かれ、ラストで締めくくってましたが、もっと記憶に残るのがポール・ブアックマスターの「Sleepwalk」でした。もう記憶が無くなるくらいに、また夢遊病者のごとく彷徨うブルース・ウィリスの雰囲気を表してました。
また、ヒッチコックをかなりオマージュしてたというか、レイトショーの映画館ではそのままヒッチコック特集をやっていたようです。『鳥』とか『めまい』とか・・・あ、このシーンは覚えてない!なんて洒落ています。ネットで調べてみると、撮影もめまいっぽい光線があったりするらしいです。そしてヒッチコック監督お得意の“マクガフィン”ですが、もう12モンキーズそのものがマクガフィンであったかのように、終盤の展開には驚かされるのです。
本来はタイムトラベルものとして捉えるべきが、色んな小ネタを散りばめてあるために、全てがブルース・ウィリスの妄想とも思えるストーリー自体の謎も考えられる奥深さ(ただし、妄想と仮定するとライリーもそうなる)。空港での銃殺シーンを何度も夢見るウィリス。ブロンドねーちゃんがそのままブルネットヘアーのキャサリン・ライリーなんじゃないか!とも途中で気づくのですが、倒れたロン毛の男はわからないまま。こうして秀逸なラストに繋がっていくのです。
今回見た字幕版は誰の翻訳だかわかりませんが、細菌とウイルスという訳語が混在してますが、コロナのおかげで違いははっきりわかるのでウイルスに統一してもらいたかったです。まぁ目に見えないという点では同じなんですけどね。
ストーリーはすごくいいし、タイムトラベルする度に記憶喪失気味になるところは上手いし、同じ時間・場所にホセが登場するのもいい。ただ、未来の研究所がとてもチープなために未来感が湧きません。これもヒッチコック作品に似せるための意図的なセットなら肯けるのですが、象とかキリンとかに街を歩かせたりして、予算をそっちに持っていかれたのでは?という疑問が・・・ドン・キホーテの失敗に通じます。
やっぱり、ゴールデングローブで賞も獲っているブラッド・ピットがピカイチ。精神病を患ってる男や12モンキーズのリーダーだったりする演技は最高でした。結局、未来は変えることができたのか?何度繰り返してもブラピは失敗する気もします・・・
_φ(・_・ブルースウィリスツルツル。
映画館に行けない日々。AppleTVで昔意味不明だった映画を見る。
12モンキース、、、、、。
昔見終わってポッ、、、、。意味が良くわかりませんでしたが。
見直して秀作とわかる!!夢うつつという言葉が合う映画。
過去と現実がわかりづらくなる、、、が確かな事をつなぎ合わせるとわかってくる映画!
24年前の映画の意味が今わかりました。
ブラピやっぱいいね!ブルースウィイリスすでにツルツル。
ループ、デジャヴ、スパイラル、そして、僕達の世界、ウイルス後の世界
「歴史は繰り返す」と言われる。
本来は、人は学び、似たようなことが起きても過去の経験から、これを乗り越えていくというポジティブな意味のように思っていた。
しかし、人類は僕達が期待しているよりずっと愚かなのかもしれない。
この映画では、コールが同じ夢を繰り返し見ながら、そして、過去と今(未来)を行き来しながら、実は答えは案外近くにあったのに見過ごし、見当違いの方法に執着して、結局ウイルスの蔓延から人類を守ることが出来ない。
コロナウイルス感染症が広がり、クラスター追跡にばかり気を取られ、人々の命を救う真の手立て見失っている僕達の国の政府のようでもある。
同じことをループの中で繰り返しているようで、実は螺旋(スパイラル)を転がるように下へ下へと落ちて行く。
途中で見る景色は、前に見たシーン、そう、デジャヴのようだと思えても、実は少しずつ少しずつ下へ落ちていくなかで微妙に異なっていて、良い方向になどに決して向かっていないのだ。
作中で使われる、アストル・ピアソラのプンタ・デル・エステ組曲も、繰り返返される旋律のなかで、何か不穏な空気感を強めていく。
12モンキーズの標は、占いのホロスコープのようでもあり、西洋の星座占いにはない猿だけが配置されていて、全ての人類に同じ運命が待ち受けているのだということを示しているかのようだ。
そう、避けようのない悲劇的な運命だ。
ウイルス後の世界を描いた近未来SFだが、とても示唆に富んでいる寡作だと思う。
ウイルス後の世界を描いた作品には、邦画の「復活の日」もあるが、希望に対して、こちらは人類の愚かさと無力感を僕達に突き付ける。
ウイルスの蔓延と闘う世界を描くと作品と合わせて観てみるのも面白いかもしれない。
あれこれ示唆に富む分、僕はこちらの方が好きだ。
※ 因みに、アストル・ピアソラの代表曲リベルタンゴは、本当に名曲です。是非、聴いてみて下さい。
ブラピの魅力は感じます
病原菌により人類が滅亡寸前になった近未来を救うべく、タイムトラベルでやって来た男の物語。
古い映画で、公開直後にレンタルビデオで鑑賞した記憶はあるのですが、改めて鑑賞してみました。
ブルースウィリス、ブラッドピッドと言った当時としては最高の配役を準備した割りには、ストーリーの面白みにも、映像の迫力にも欠ける残念な映画でした。
タイムリープが出来るのであれば、『なぜパンデミックを阻止出来ないのか?』が不可解。「歴史は変えられない」と言いながら、ブルースウィリスが1990年にリープし現代の人々と関わった時点で大きく変わっているわけで、少々不可解な理屈でした。素直に「変える為」ってしてしまった方が、設定として無理がないように思えました。
ただ、ブラッドピッドのキレた演技は中々の迫力で見所です。
全てがキレイに繋がり、全てが意味を持って終わったけど…
最後のあの人の登場が全てをまとめるのオチなのは分かったが、どういう意味か分からず、ここのネタバレで理解した。
主人公が狂気と正気を行き来する話だが、始めからみんな狂っていたのかなぁ。
全てがキレイに繋がり、全てが意味を持って終わったけど、親殺しのタイムパラドクス的な結末だった。
「作品」と呼ぶにふさわしい
ディストピア的な世界観のSFもの。
公開からもう20年も経ってるんですね。
やはり映像の質感は良くも悪くも現代の映画と違うけれど、
CGなしの味わい深さってのは確実にあると思う。
ストーリー的にも古さを感じず、むしろ完成されているとさえ感じた。
WE DID IT. テリー・ギリアム監督がまたまた描くSF作品
実に20年ぶり2度目の視聴。何となく結末覚えてて、こういった映画でオチがわかってると楽しめないのじゃないかと思ってたら全くそんな事なく面白かった!未だに全然古びてない。
もうオープニングの不思議な映像と音楽から世界に引き込まれます。あの音楽耳に残るわー。伏線のはり方といい、それがちゃんと収束するラストはお見事としかいいようがないです。
未来のディストピアっぷりとか、画面の撮り方とか、いかにもテリー・ギリアム監督らしい感じでした。主演のブルース・ウィリスもさることながら、やっぱりブラピの怪演がスゴい。あの目どうやってんの?演技力で何とかなるものなの?
ハッピーエンド以外認めないという方でなければ1度は観ても損はない作品でした。
ややこしいストーリーをわかりにくく
ややこしいストーリーをわかりにくく作ったという作品。そして、全編で差し込まれるイメージのオチにようやく辿り着いたと思ったら、全然オチていないという。
今観るからなんですかね、幼稚さや作品として足りない部分ばかりが気になります。
「サブカル」的な受け入れられ方をしているんでしょうね。小ネタとキャスティング、ストリートカルチャーとSF的なシナリオ、さまざま要素をごちゃまぜにした感じは、特筆する点ではあると思います。
でもまあ、それだけでもね、という。正直、微妙です。
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