劇場公開日 1996年6月29日

「張り巡らされた無数の伏線、その複雑さがクセになる」12モンキーズ しゃいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0張り巡らされた無数の伏線、その複雑さがクセになる

2022年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

初めて鑑賞した後は少しモヤモヤ、なんとなく納得できずっていうのが素直な感想。だけど2回目、3回目と何度も観るうちにその考えはガラッと変わった。
作品と向き合うたびに新たな発見ができ、独特な世界観に酔いしれる。数多くの伏線が張られ、しっかり見入ってなければ比較的難易度高めな感じなのかなと個人的には思う。完璧な伏線の何とも言えない絶妙な複雑さがクセになる。それらが観客に何を伝えたいのか理解できた時、この作品の本質を心の底から楽しむことができるだろう。
またテリー・ギリアムの鬼才っぷりにも驚かされる。終始作品が放つ世界観に圧倒され、本編とエンドロールの不一致さにいい違和感を覚えるのもまた面白いところ。

しゃい