「現在と過去、現実と妄想の狭間で奮闘する男の物語。」12モンキーズ 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
現在と過去、現実と妄想の狭間で奮闘する男の物語。
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今回で二回目。初めて見た時は前評判悪かったのもあって期待していなかった。が、見て一変。そもそもタイムトラベル物が好きだって言うのも手伝って「なんだこの展開はー!!」と驚いたのでした。緻密に練られた時間軸の設定。そこに人の心理、何が現実で何が妄想なのか、イマは過去なのか現在なのか。。。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのように過去を変えることが出来ないところがまた好き。私は過去は変えられない(過去に起こったことは未来からの干渉があっても過去、起こっている。つまり既に起こったこと(過去)は変えられない)派なので。
現在と過去の間で主人公コールの心(気持ち)が揺れる。何が現実なのだろうか。人類の99%が死に絶えた世界は真実なのだろうか。コールを助ける精神科医キャサリンは初め彼を妄想癖と診断する。物語が進むにつれ、その考えが入れ替わる展開も素晴らしい。
ただ、敢えて、ひとつ言うとすると、結局、恋愛ものになってしまうところがなんだかなーと言った感じ。いやいいんだけど、なんかもっとSFで攻めて欲しかったと言うかなんというか。自分ならどうするかって所は考えていきたい作品。
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