「少女みたいなおばさん達」天使にラブ・ソングを… 盲田里亭さんの映画レビュー(感想・評価)
少女みたいなおばさん達
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まず、シスター達が可愛い。彼女達は潔白で清楚であるが、やはり少し遊びたいという気持ちも持っている。それが、小さい女の子みたいで、多くはおばさんやお婆さんだったけれど、まるで16歳くらいのいい私立高校に通う少し幼い少女たちに見えた。
娯楽を一通り経験して、変に達観していたりせず、バーに行く事すらコソコソしてしまう。ここまでシスターを可愛く描けたことが凄い。
そして、クラレンスをシスターだと信じ込んで銃殺を躊躇う様な(逃げ出した時は問答無用で発砲していたが…)小悪党も小気味良かった。彼らの生真面目さと悪の手先故の小さな悪事の緩急も面白かったし、何より、シスターの群れがヘリコプターに乗せてくれと懇願する時に、婉曲であるが、神に抜け毛を増やしてくれるようにや、小さな女の子が思いつくであろう俗世的な不安を並べ立て、実現する様に願い脅すのが天才的なユーモアだった。
楽曲も良い。多分だけど法王も、教会に行くたびに同じ曲ばかり飽きていると思う。
頭の硬いシスターのボスも案外良いとこあんじゃんって感じで、明確な悪人が数人しか登場しないのも良い。(性善説か?)多分街のチンピラも所詮小悪党くらいなので、そういう作品が好きだ。
ストーリーは王道な洋画だが、とても気持ちのいい作品だった。年1回くらいは観たくなるような作品だと思う。2.3もあるそうだが、続き物って結構疲れない?(メン・イン・ブラックとか1しか見てないよ…)
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