「二人のダメ男っぷりが愛おしい」愛しのタチアナ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
二人のダメ男っぷりが愛おしい
アキ・カウリスマキの作品にしては珍しい、お喋りな男が登場したかと思いきや、口数も少なく無表情ないつものカウリスマキ映画、かと思いきや不運に陥る厳しい状況で生きる人物が存在しない、一つ筋の通った物語すら欠如した、古き良きオールディーズなアメリカを映した60年代のフィンランドを舞台に、試運転のドライブから日を跨ぎ国境ですら海を越えて非常識スレスレで起こす突発的な行動からの恋愛成就!?
今まで観たアキの映画の中で一番、シュールかもしれない、一息吐く行動が壮大すぎる、チョロっと出て帰って来たみたいにする最後、お母さんを無事に救出、何事も無かったかの如く日々の日常へ、作品のタイトルが物語の中でも控え目な扱い過ぎて、お笑い芸人に鑑賞しながらツッコむ副音声を聴きながら観たら面白そう??
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