劇場公開日 1996年8月3日

「死とは何か」デッドマン・ウォーキング 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死とは何か

2024年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

死刑囚の死刑執行、それは、我が国でも日常としてある。

が、当事者(死刑囚、遺族含めて)はごく少数で、その心情に

思いを馳せることは、通常ほぼないが、こういう映画を見るたびに

考えさせられる。

人の人生って、死って、明確には答えられない。一人一人みんな違うから。

自分はどちらかと言えば死刑廃止論者ではないが、死刑が抑止になるとも

思えない。改心とは、償いとは、明確な答えはない。

私ごとだが、80代の父が最近、亡くなったが、認知症で話すこともできず、

面会に行っても、呼吸が苦しそうな時もあった。

それは誰にも伝えられない苦しみって。想像するだけでも怖い。

実際の死刑執行の方が、むしろ楽に死ねるなと思った。

ショーンペンは、演技はうまい、本物に見える。

藤崎敬太