「チャールズ・ブロンソンの当たり役」ロサンゼルス 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
チャールズ・ブロンソンの当たり役
1982年(アメリカ)
原題は「Death Wish Ⅱ」
1974年の「狼よさらば」こちらの原題が「Death Wish =死を願う」
更に2019年の「デス・ウィッシュ」は「狼よさらば」リメイクで、
監督をイーライ・ロス。主演をブルース・ウィリスが勤めている。
模範的市民であるポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は、
ある日ポールの留守宅に強盗が押し入り、妻を殺害され娘は陵辱されて意識不明で昏睡状態に
なってしまう。
そしてここから、カージーの復讐がはじまる。
ニューヨークの屑どもを制裁(自警団となり)を加えて次々と殺して行く。
その数年後のロサンゼルス。
カージーはロサンゼルスに移転して恋人ジェリと穏やかに過ごしている。
そんなある日。
またしてもカージー不在の留守宅に強盗が入る。
今度はメキシコ人の家政婦のレイプ殺人事件が起こる。
しかもやっと回復した娘のキャロルはまたしても拉致、レイプされ、絶望したキャロルは
逃げ出して転落死してしまう。
キャロルはなにゆえにこんな仕打ちを受けなければならないのか?
設定に悪意を感じてしまう。
レイプシーンが残酷で、正視できない。
(これは女性へのカメラの性暴力だ。)
しかしまたしてもチャールズ・ブロンソンは自警団として悪に立ち向かう。
「復讐」するブロンソンはカッコ良く、映像もスタイリッシュ。
ブロンソンの当たり役のひとつとなり、「スーパー・マグナム」
「バトルガンM-16」「狼よさらば地獄のリベンジャー」など次々と続編が制作された。
暴力を肯定する面もあるが、自らの手で復讐を遂げる。
「法律」では裁ききれない悪を懲らしめる・・・と言った爽快感はある。
しかし女性にはとことん不快な映画である。
コメントする