「大雑把に見える アメリカ女性」デイジー・ミラー jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0大雑把に見える アメリカ女性

2018年10月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヨーロッパ社交界で 自我を押し通す 若いアメリカ女性の物語

彼女が二股交際をする、イタリア、アメリカ男性が あまり魅力的ではないので、話は新大陸と旧大陸の価値観の違いの問題に、クローズアップされる
そして ほとんどがアメリカ俳優なので、やや大味な感じがする
デイジーと社交界の強い対比が、あまり感じられない
アメリカの映画監督も 一度、ヨーロッパを舞台にしたコスチューム物を撮りたいのだろうか?

奔放(無邪気)というより、大雑把なアメリカ女性を シェパードが好演(地?)していて、旧大陸の人々の方に 思わず肩入れしてしまった

「郷に入っては 郷に従え」という言葉を知らない、デイジーは大国的感性の持ち主でもある
(言いたい事は 判るけどね!デイジーの弟も 全く可愛げの無い、クソガキである!)

19世紀後半、アメリカが ヨーロッパと肩を並べる強国になり、文化の衝突が多発する(今の中国だね)
これを 鋭く観察し、小説にしたのが ヘンリー・ジェイムスである
彼の映画化が上手いのが、ジェームス・アイボリー監督のプロダクションで、それと比較しちゃうと、見劣りするなぁ〜

jarinkochie