「ガルボに重なる「椿姫」の魅力」椿姫(1937) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ガルボに重なる「椿姫」の魅力
ジョージ・キューカー(女性映画の巨匠)が ガルボの魅力を 引き出している
また、エイドリアンの衣装も華麗
(華奢に見える様に工夫してる、肩幅が問題点だったらしい… 最後なんて華奢で病弱に見える)
室内装飾、田舎家の風景も 何気に美しい
椿姫だが、東洋的表現なら
泥の中に咲く蓮の花の風情で、神々しい
別次元の美しさ、である
男達が 夢中になるのが、わかる
高級娼婦でも、恋愛(あるいは、擬似恋愛)の力関係で 結構、我儘でもある
男爵は ある意味、コケにされてる
最後は 借金取りが、隣室待機で「悲劇的」ではあるが 現世で 金も出会いも使い切った椿姫、見事である
高級娼婦だが「名花」と呼ばれるタイプ
歴史的悪女にもならず、
気儘に 愛に生きたのも魅力的
その気儘さが、ガルボと重なる気がする
誰もが、気儘に生きられる訳ではないのである
コメントする