「クチュリエ と メゾン」偽れる装い jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
クチュリエ と メゾン
イマジネーションを湧かせるために
ミューズが必要なデザイナーのフィリップは
洋服が完成すると彼女たちをポイ捨てする
そして新しいミューズを物色
仕事仲間の結婚間近の彼女だって構わない
この映画の衣装担当は初代ロシャス(ROCHAS)
香水と映画部門も有名だったらしい
しかし、寝る間も惜しんで働いていた彼は
特別魅力的なミシュリーヌに出会って覚醒めたのだろうか?
だが彼女から別れを告げられ茫然自失
ミシュリーヌを演じるミシュリーヌ・プレールが
何となくイメージするフランス美女みたいで、可愛かった
フィリップの部屋のマネキンの表情が
微妙に変化しているような……
女性は「馬子にも衣装」という言葉を実感していて
美の追求が 錯覚や偽りの世界を構築することでもあるのを
知っている
フランスのクチュリエというものは
取り憑かれたように美を追求してしまう特質があり
君臨しているメゾンを捨て去ることはできないし
女はミューズの時しか愛せない
という、あんまりだが
そんな宿命と自負についての物語だろうか
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