「京都松竹座にて観賞」沈黙の要塞 shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
京都松竹座にて観賞
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いったい誰が、環境保護のために巨大な石油採掘所を木っ端微塵に爆破するだろうか。
いったい誰が、命と魂を救ったイヌイットの考えを「戯言だ」と全否定して戦いに赴くのか。
いったいどこのアクションヒーローが、一企業の社員を多数殺めた手も乾かぬうちに環境保護スピーチを劇中4分間も行うのか。
スティーヴン・セガールだ。
彼の権力絶頂期の監督作であり、これこそ彼がやりたかった事だ。傲岸不遜のマッドネスだ!
でも、この狂った珍品を嫌いにはなれない。寧ろ好き。
セガールの強さを引き立てる敵たちが魅力的なことがその理由。
ベイジル・ポールドゥリスの雄壮なスコアに乗ってバタバタと倒される傭兵たち、得意のマシンガントークでセガールを絶賛するR・リー・アーミー、無駄口が可笑しいビリー・ボブ・ソーントン、怯え方が素晴らしいジョン・マッギンリー…皆、素晴らしいやられっぷり。
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