「意外や、B級スプラッターではなかった」血を吸うカメラ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
意外や、B級スプラッターではなかった
女性の恐怖の表情を映像として撮影する事に憑りつかれた男の物語です。この安っぽいタイトルから、65年前のB級スプラッターの原初版なのかな程度の認識で観たのですが、いやいや、「見る者」「見られる者」「それを撮る者」の心理を深く見据えた非常に真っ当な作品で、その事が却って意外でした。現在の眼で見れば残虐シーンなどほとんど無いに等しいのですが、 公開当時には残酷さや過剰な性的表現が各方面から袋叩きだったというのですから評価なんて分からないものです。
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