独裁者のレビュー・感想・評価
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命がけのメッセージ
皮肉に満ちたストーリーが、飽きさせない展開で、最後まで一気に見終えてしまう。これが、実在の人物を痛烈に風刺したものだと知ったのは最近のことで、この映画が公開された時には、ヒトラーの独裁政権全盛期で、チャップリンは命の危険にもさらされたであろう。それを考えると、よくこんな映画作ったなと、感嘆せずにはいられない。
地球儀のバルーンで遊ぶ姿は、「世界を彼にゆだねてはいけない」という強烈なメッセージ。その後ヒトラーがどうなったかを考えれば、映画を通じてチャップリンが命がけの訴えを世界中に伝えたことは称賛に値するだろう。もちろん、映画そのものも、面白くてためになる。
2018.7.13
演説の部分
最高傑作他ならない。
古い映画なので、当然今の笑いとは違うが、 いろんなお笑いの原点にな...
トップ100
独裁者
最高の風刺
傑作
笑いもするし心も震える
ユダヤ故
凄いどころじゃない!
悲劇と喜劇は紙一重
この作品を観終わった後5分ぐらいボーっと余韻に浸っていて無性に「早くレビューを書かなければ!」と謎の使命感に駆られた。
喜劇の対義語は何だろうか?
もちろんすぐに出てくる単語は悲劇だ。しかしこの作品を観た後だと喜劇の対義語は戦争なのではないかと思う。
じゃあ悲劇はなんなんだ?自分は悲劇は喜劇の類義語だと今は思う。誰かにとっての悲劇は誰かにとっては喜劇にもなりうるからだ。この作品はそれを教えてくれた。独裁者のチャップリンが最後の方で兵士に理髪師のチャップリンと間違えられた。これは独裁者のチャップリンからすれば"悲劇"だ。しかし、その他のユダヤ人であったり、兵士などにとっては結果的に"喜劇"となった。
このように喜劇と悲劇は紙一重だ。
じゃあ喜劇の対義語は?それが戦争だ。
戦争が喜劇の対義語だといいことは、今作や「この世界の片隅に」や「ジョジョラビット」などの作品も証明している。
その喜劇と戦争を何十年も前に扱ったチャップリンはやはり凄い!
彼は偉大なるコメディアンであり偉大なる道徳者だ。
凄まじい
80年が経ってまた強烈なメッセージを放ちはじめてはいないか?
1940年公開、トーキー作品
改めてみてセットやロケシーンの美術がものすごく手が込んでいる事に驚かされた
ナチスによるユダヤ人迫害の映画は実に沢山の作品がある
しかしそれらは全て戦後のものだ
本作は1940年の作品だ
正に現在進行形の中で作品にされているのだ
そこが決定的に違う
他にはないのだ
ファシズムを阻止して民主主義を守れ
ラストの有名な演説シーンがもちろんテーマだ
だから本作の役割は第二次世界大戦の終結を持って終わった
21世紀に生きる私達にとっては、あの当時はそうだったんだ、ふーん
チャップリンのギャグは面白いなあ
それだけだろうか?
80年が経ってまた強烈なメッセージを放ちはじめてはいないか?
敵国の首相はまるでトランプ大統領だ
迫害されるユダヤ人はチベットやウイグルの人々そのままだ
ゲッペルスに相当する幹部が述べる独裁が民主主義に勝るとの演説は中国共産党の言説そのままだ
そう独裁者は習近平だ
進駐され征服されるのは台湾かも知れない
いや日本かも知れない
コロナウイルス禍はいつか終息するだろう
その時独裁国家の中国がいち早く復興したとき中国が世界の覇権を握るとしたらどんな恐ろしい世界が訪れるか知れたものではない
コロナウイルス禍より恐ろしい残酷な世界になるだろう
今こそチャップリンのラストの演説を聴くべきだ
独裁者を打倒して民主主義を守らなければならない
これ、何がすごいって、ヒトラーが存命中の作品ってこと。現代からヒト...
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