血祭りの朝

解説

中国の農村に残る封建的な婚姻形態を軸に、村の異分子であるインテリ青年が衆人環視の下で殺されるまでを生々しく描く。コロンビアの作家ガルシア・マルケスの『予告された殺人の記録』を、女性監督リー・シャオホンが映画化。脚本はシャオ・マオとリー・シャオホン、撮影はツォン・ニェンピン、美術はシー・チエントゥ、音楽はモン・ウェイトンが担当。

1990年製作/中国
原題:血色清晨

ストーリー

村でただひとりの小学校教師、明光(フー・ヤーチエ)は、永芳(ヨン・ファン)と暮らしているが、結婚はしていない。季紅杏(コン・リン)は、都会的な明光夫婦に憧れ、親しくつきあっていた。ある日、金持ちの強国(コン・チャオホン)が紅杏を見初め、いつまでも嫁をもらえない紅杏の兄平姪(チャオ・チュン)に換親(ホワンチン)と呼ばれる交換結婚を持ちかける。強国が季家に贈る結納金を使って、障害があって嫁に行っていない強国の姉を平姪が娶ることになる。しかし、新婚初夜に強国は紅杏が処女でないことを知り、激怒した。紅杏は戻され、強国の姉と平姪の結婚も解消された。平姪は、紅杏と関係したのは明光に違いないと思い込み、弟狗姪(チエ・イエン)と共に、明光を殺そうと計画する。噂はすぐ村中に広がり、親切なおばさんは明光に知らせようとするが、そのメモは彼のもとには届かなかった。翌朝、いつものように学校へ向かった明光は、村人たちの疑いと同情の視線に囲まれる。わけが分からない明光に、待っていた平姪兄弟の斧が振り下ろされた。

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