地底探検のレビュー・感想・評価
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地底探検
昔、よく吹替え版でTV放映されていて、何度も観てるのに、面白くてついつい繰り返し観てしまう古典的SF映画。この頃のTV放映題名の頭には必ず、SFが付いていたから、本作も、「SF地底探検」だった筈。
レイ・ハリーハウゼンのダイナメーションでも、東宝特撮の着ぐるみでもなく、こちらは本物のトカゲの背中に大きなヒレを付けての撮影。ディメトロドンとかスピノサウルスのつもりなのか分からないがこれはこれで面白い。翌年、アーウィン・アレンが監督した「失われた世界 ('60米=20世紀フォックス)」でも同じく本物のトカゲが使われています。こちらはコナン・ドイル原作で、「地底探検」の方はジュール・ベルヌの古典文学が原作。
英国ロケを除いたアイスランドの山々や地底湖の浜辺シーンは、米国内でのロケーションだが、ほとんどがハリウッドの20世紀フォックスのスタジオ内に組まれた巨大なセット撮影である。作り物とはいえなかなか見事なので楽しくなってしまう。
ビジュアル面も良いのだが、なんと言っても素晴らしいのが、バーナード・ハーマン作曲によるサウンドトラックで、これ無しでは成立しなかったであろうと思う程に、強烈な印象を残している。
1)Plelude: 地底に入り、地球の中心まで深く沈んでいく様な重厚なメインタイトル曲。
2)Mountain Top and Sunrise: 夏至の日の日の出の時刻に、陽の光が当たった山々のピークの隙間を通り抜けた光の線が真っ直ぐに伸びて、地底への入り口である洞窟の位置を示すシーンに流れるファンタスティックな曲。
3)The Grotto: 洞窟内。ランプの灯りを消した途端に、薄暗かった洞窟内が自然の発光体によって明るく輝き出すきらきらした曲。
4)Salt Slides: まるで地底内の砂地獄。どこまでも滑り落ちていく迷宮のような地底世界の怖さ。
5) Atlantis: 謎の大陸アトランティスを地底で発見するシーンに流れるいにしえの栄華の様子が静かに伝わってくるような曲。
6) The Giant Chameleon and the Fight: 曲名そのもののシーンに流れる現代音楽風な曲。
7) The Shaft and Finale: アトランティスの都にあった巨大な貝殻みたいな遺跡に乗った探検隊一行が、火山噴火で噴き出すマグマに乗って、一気に地上に押し戻されるという呆気にとられるシーンに流れる曲。
この映画のサウンドトラック自体が、既に4chになっている時代なので、現在、国内盤DVDで観れば4.0chサラウンドで楽しめるのだが、その後発売された米国盤Blu-rayでは5.1chになっている様だ。
これとは別に、バーナード・ハーマン自身が晩年の1974年頃に、自作曲の数々をナショナル交響楽団やロンドンフィルハーモニー管弦楽団を指揮して再録した数々のレコードアルバムがあり、その中の一枚である「The Fantasy Film World of Bernard Herrmann」に、"Journey To the Center of the Earth (地底探検)"が収録されている。
因みにこのアルバムは、"The Seventh Voyage of Sinbad (シンドバッド七回目の航海)"、"The Day the Earth Stood Still (地球の静止する日)"、"Fahrenheit 451 (華氏451)"を含めた計4作品の構成になっているのだが、どれも聴き応えがある名曲揃いで、しかも録音が良い。
オーソン・ウェルズ、アルフレッド・ヒッチコック、フランソワ・トリュフォー、ブライアン・デ・パルマ、そしてマーティン・スコセッシ等の新旧様々な巨匠、名匠たちの名作、傑作のスコアを作曲したハーマン。それらとはまた異なる自由奔放に想像力を掻き立てられるSF映画や冒険映画のスコアを書くことも、好きだったのだろう。
と結局、偉大なる作曲家バーナード・ハーマンの話になってしまった。
ほのぼのとした映画
親がパット・ブーン好きなためレンタルしたついでに自分も観ました。
生徒からのプレゼントであった溶岩に教授が関心を持ち、研究してるうちに溶岩の奥(中)にメッセージが混入してあることに気付く。「これは大発見だ!さっそくアイスランドへ行き、地球の中心を目指すぞ!」と冒険が始まる。
現地ホテルでは会う目的の教授が死んでおり、その妻とゴタゴタあって、いざ山へ向かうまで46分の時間を使っている。
パニック・冒険ものって前半が手短じゃないと眠くなっちゃうんですよ(苦笑)
映像はスタジオセット見え見えの手作りであったりしますが、現地行って無理してまで撮影する必要はない、そう思う人であれば十分楽しめるでしょう。
いざ、奥さんのアヒルも一緒に連れて、音楽流しながら探険する様子は、もはやピクニック状態 (苦笑)
緊張感出てくるのはいつかいな??
いい意味でアヒルを見ながらマッタリ和んでしまいました。もうコミカルな映画と開き直って観てましたよ。
見所は
・記念に石を持って帰ろうとしたら洪水
・きのこの山
・撃たれたのに治ってる腕
・いつの間にか海に出て巨大トカゲに遭遇
・アトランティス破壊映像(トカゲ&石像落下のオマケ付き)
突っ込みどころ満載を通り越す、意味不明の展開だろうが、私はこれで楽しめます。探険に行くまでの前半ゴタゴタ話しが少なければ、もっと良かったな。
(追記)
吹替えで観たのですが、当時テレビ放送(2時間放送としてCM除いて実際90分くらい)の割合からカットした部分は当然字幕なわけで「何故この部分は不要?」と判断したのか、考えながら観る楽しみもありますね。最近はネットの影響だったりバラエティばかりで、TVで映画放送は減る一方ですが、昔を思い出す意味でも古い映画に吹替はあったら嬉しいもんです。そんなことも思ったりしました。
現代のCGでは味わえないロマン
米国特撮界の巨人L・B・アボットの偉業のひとつです 特撮ファンなら観ておかないとならない作品です
ご存知ジュール・ベルヌの小説「地底旅行」の映画化です
原題はJourney to the Center of the Earth
ディズニーシーにも「センター・オブ・ジ・アース」というアトラクションが在りますよね
あれも同じ原作からのものです
だって向いのアトラクションは「海底2万哩」じゃないですか
でもディズニーシーのものは、原作とも本作とも設定がかなり離れて別物になっています
2008年の映画「センター・オブ・ジ・アース」はディズニー製作でなくワーナーブラザーズですから、これもベルヌの原作の方に準拠していますが、アトラクションとは遠い内容です
ということでディズニーシーのアトラクションの設定と一致する映画は今のところありません
本作の物語は概ね原作に準拠しています
ただリンデンブロック博士はドイツはハンブルクの人のはずですが、なぜかイギリスはスコットランドのエディンバラの高名な学者という設定に替えられています
女性を二人、敵対する悪役を登場人物に追加して
なかなか面白く最後まで飽きずに観ることがてまきます
突っ込み処は、現代人からしたらあり過ぎですが、それも楽しむ心構えで観る映画です
なにしろ原作は日本で言えば幕末の頃のSF小説なんですから
若手学者の二枚目アレック役はパット・ブーンです
この人はオールディーズポップス好きなら絶対に知っている1957年の大ヒット曲「砂に書いたラブレター」を歌っている人です
本作は1959年の公開作品ですから、その余韻がまだあって歌のシーンが序盤早々にあるわけです
劇判音楽もバーナード・ハーマンでなかなか良いです
1960年代の原潜シービュー号などのSF映画の劇判の手本になったと思われます
特撮はL・B・アボット
この人もレイ・ハリーハウゼンに並ぶ米国特撮界の巨人です
彼の関わった作品を列挙するとご覧の通りの重要作品ばかり
地球の静止する日、地球の危機、ミクロの決死圏、猿の惑星、ポセイドン・アドベンチャー、タワーリング・インフェルノ
テレビなら、原子力潜水艦シービュー号、宇宙家族ロビンソン、タイムトンネル
もの凄いラインナップです!
彼は1908年生まれ
レイ・ハリーハウゼンは1920年の生まれ
円谷英二は1901年生まれです
本作は彼の偉業のひとつです
特撮ファンなら観ておかないとならない作品です
蛇足
ターザンの原作者として有名なエドガー・ライス・バローズの地底世界シリーズ、別名ペルシダーシリーズというSFファタジー小説があります
こちらも本作やディズニーシーのアトラクションとは全く関係ありません
第1巻「地底の世界ペルシダー」は1914年からの米国の小説誌に連載され1922年刊行されています
創元推理文庫から日本語訳がでていますから、古いオタクならもちろん読んでいるはずです
こちらは1976年に英国で「地底王国」の題名で映画化されています
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