地底探検のレビュー・感想・評価
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主人公がバット・プーンってはじめて知った。
鑑賞は二回目だが、主人公がバット・プーンってはじめて知った。
『砂に書いたラブレター』
『スピーディ・ゴンザレス』
ダネッ。
1955年 刊行の『地底旅行』
講談社 世界名作全集で読んだ。原作と映画は全く違う。映画は旧国営放送の正月特番で見たと思う。
この映画自体は別物であるが、余計なものを足しすぎている。
しかし、この小説を読んでジュール・ベルヌを知り、ガキの頃の暫く間はベルヌはまっていた。だがしかし、『八十日間世界一周』が小説よりも映画の方に心を奪われ、『十五少年漂流記』が映画化される気配が無く、『ネモ船長の話』の題名が分からなくて、冒険、ファンタジーはベルヌからイギリスの話へと僕の中では進化していった。つまり、ベルヌが飽きて『アーサー・ランサム』とか『ヒュー・ロフティング』へと移ったのだ。
さて、そのイギリス文学の『ツバメ号とアマゾン号』、『ドリトル先生』ともにまともに映画化されていないのが大変に残念である。鑑みれば
この映画も同じである。原作から冒険、探検が失せてただの景色だけになってしまったようだ。この旧国営放送の特番は親戚の家のカラーテレビで見たので、宝石の場面とかよく覚えている。再考するとテレビと小説どちらが先であったか思い出せない。いずれにしても、映画は僕には合わなかった。
追記
一つ思い出した。鍾乳石が途中出てくるが、我が亡父がそれを見て『鍾乳石は火山地帯には出来ない。日原の鍾乳洞に行こう』って行って連れて行かれた。小学校二年若しくは三年である。鍾乳洞に心奪われたが、その前に多摩川の源流(?)の水の綺麗なのに驚いた。当時の川と言えば隅田川でドブの様な川だったからね。終点の駅がまだ『氷川』と名乗っていた。
ほのぼのとした映画
親がパット・ブーン好きなためレンタルしたついでに自分も観ました。
生徒からのプレゼントであった溶岩に教授が関心を持ち、研究してるうちに溶岩の奥(中)にメッセージが混入してあることに気付く。「これは大発見だ!さっそくアイスランドへ行き、地球の中心を目指すぞ!」と冒険が始まる。
現地ホテルでは会う目的の教授が死んでおり、その妻とゴタゴタあって、いざ山へ向かうまで46分の時間を使っている。
パニック・冒険ものって前半が手短じゃないと眠くなっちゃうんですよ(苦笑)
映像はスタジオセット見え見えの手作りであったりしますが、現地行って無理してまで撮影する必要はない、そう思う人であれば十分楽しめるでしょう。
いざ、奥さんのアヒルも一緒に連れて、音楽流しながら探険する様子は、もはやピクニック状態 (苦笑)
緊張感出てくるのはいつかいな??
いい意味でアヒルを見ながらマッタリ和んでしまいました。もうコミカルな映画と開き直って観てましたよ。
見所は
・記念に石を持って帰ろうとしたら洪水
・きのこの山
・撃たれたのに治ってる腕
・いつの間にか海に出て巨大トカゲに遭遇
・アトランティス破壊映像(トカゲ&石像落下のオマケ付き)
突っ込みどころ満載を通り越す、意味不明の展開だろうが、私はこれで楽しめます。探険に行くまでの前半ゴタゴタ話しが少なければ、もっと良かったな。
(追記)
吹替えで観たのですが、当時テレビ放送(2時間放送としてCM除いて実際90分くらい)の割合からカットした部分は当然字幕なわけで「何故この部分は不要?」と判断したのか、考えながら観る楽しみもありますね。最近はネットの影響だったりバラエティばかりで、TVで映画放送は減る一方ですが、昔を思い出す意味でも古い映画に吹替はあったら嬉しいもんです。そんなことも思ったりしました。
現代のCGでは味わえないロマン
米国特撮界の巨人L・B・アボットの偉業のひとつです 特撮ファンなら観ておかないとならない作品です
ご存知ジュール・ベルヌの小説「地底旅行」の映画化です
原題はJourney to the Center of the Earth
ディズニーシーにも「センター・オブ・ジ・アース」というアトラクションが在りますよね
あれも同じ原作からのものです
だって向いのアトラクションは「海底2万哩」じゃないですか
でもディズニーシーのものは、原作とも本作とも設定がかなり離れて別物になっています
2008年の映画「センター・オブ・ジ・アース」はディズニー製作でなくワーナーブラザーズですから、これもベルヌの原作の方に準拠していますが、アトラクションとは遠い内容です
ということでディズニーシーのアトラクションの設定と一致する映画は今のところありません
本作の物語は概ね原作に準拠しています
ただリンデンブロック博士はドイツはハンブルクの人のはずですが、なぜかイギリスはスコットランドのエディンバラの高名な学者という設定に替えられています
女性を二人、敵対する悪役を登場人物に追加して
なかなか面白く最後まで飽きずに観ることがてまきます
突っ込み処は、現代人からしたらあり過ぎですが、それも楽しむ心構えで観る映画です
なにしろ原作は日本で言えば幕末の頃のSF小説なんですから
若手学者の二枚目アレック役はパット・ブーンです
この人はオールディーズポップス好きなら絶対に知っている1957年の大ヒット曲「砂に書いたラブレター」を歌っている人です
本作は1959年の公開作品ですから、その余韻がまだあって歌のシーンが序盤早々にあるわけです
劇判音楽もバーナード・ハーマンでなかなか良いです
1960年代の原潜シービュー号などのSF映画の劇判の手本になったと思われます
特撮はL・B・アボット
この人もレイ・ハリーハウゼンに並ぶ米国特撮界の巨人です
彼の関わった作品を列挙するとご覧の通りの重要作品ばかり
地球の静止する日、地球の危機、ミクロの決死圏、猿の惑星、ポセイドン・アドベンチャー、タワーリング・インフェルノ
テレビなら、原子力潜水艦シービュー号、宇宙家族ロビンソン、タイムトンネル
もの凄いラインナップです!
彼は1908年生まれ
レイ・ハリーハウゼンは1920年の生まれ
円谷英二は1901年生まれです
本作は彼の偉業のひとつです
特撮ファンなら観ておかないとならない作品です
蛇足
ターザンの原作者として有名なエドガー・ライス・バローズの地底世界シリーズ、別名ペルシダーシリーズというSFファタジー小説があります
こちらも本作やディズニーシーのアトラクションとは全く関係ありません
第1巻「地底の世界ペルシダー」は1914年からの米国の小説誌に連載され1922年刊行されています
創元推理文庫から日本語訳がでていますから、古いオタクならもちろん読んでいるはずです
こちらは1976年に英国で「地底王国」の題名で映画化されています
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