劇場公開日 1953年4月25日

「豪華絢爛」地上最大のショウ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0豪華絢爛

2020年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヒュー・ジャックマンの「グレイテストショーマン」の主人公P・T・バーナムが動物を交えたサーカスの原型を作りました、タイトルの「地上最大のショー」はP・T・バーナムの考えたサーカスの宣伝文句です。死後、1907年に彼のサーカスはリングリング兄弟に売却され、劇中の実際のサーカスショーを演じるリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスとなりました。監督のセシル・B・デミルは彼らの興業に2か月間密着し映画の構想を練ったそうです。
今の子供たちはサーカスを知らなくてもディズニーの子象の「ダンボ」やピエロなら知っているでしょう。日本でも昔は木下大サーカスなど全国を廻る有名なサーカス団があり庶民の人気の娯楽だった時期があります。もっとも私は子供の頃「外で遅くまで遊んでいると人さらいにサーカスに売られ、お酢ばかり飲まされるよ」などと周りの大人たちに脅されたのでサーカスは苦手でしたが・・。(お酢は体を柔らかくするのでアクロバット向きの体になるという迷信)
本作の見どころは何と言ってもリアルなサーカスショーの豪華絢爛さでしょう、時代が古いのでシネマスコープでないのが残念ですが良く撮れています。
物語はサーカスの壮大さに比べたらよくあるだろう女性を巡るいざこざや事件で、おまけのようなものですが普段は観られない楽屋裏、動物たちの名演技で補って余りあるでしょう。

odeonza