「中二病の僕のトラウマ的な西部劇。」小さな巨人 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
中二病の僕のトラウマ的な西部劇。
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主人公の奇妙な人生をコミカルに描いた寓話だ。中学校2年位に月曜ロードショーで観た記憶がある。斬首の場面が印象に残って、暫くの間、トラウマだったが、本日2回目の鑑賞で妄想と理解した。つまり、ジェノサイドの場面が斬首の場面と見ていたようだ。
やはり、アメリカンニューシネマそのものだが、それまでのアメリカ製の西部劇とは違っていた。もっとも、僕にとっては西部劇はイタリア製になっていたので、残酷な場面はそれ程ではなかったが、ジェノサイドでしかも女性や子供への虐殺はさすがのイタリア製でも無かった。
しかも、家族の絆とか言った内容を無視して、この主人公の人生をコミカルに描くだけとしている。その点がきわだって残酷で、ネイティブアメリカンにとっては何一つ解決されぬまま終了する。
コミカルな寓話だが嫌に現実的に感じる。つまり、言い訳なくカスター将軍を悪として描いている。そこを大いに評価せざるを得ない。僕にとっては傑作である。
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