「見るときに条件が悪すぎた」タワーリング・インフェルノ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
見るときに条件が悪すぎた
リアルタイムで劇場公開された時には、まだ子供だったので、映画館に映画を見に行く習慣がありませんでした。そもそも字幕を読みながらお話を追っかけるという行為が子供にはハードルの高いことだったのです。
父親はポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンが共演するだけでワクワクすると、興奮していましたが、私にとってはピンときません。ゴジラとウルトラマンがいっしょに戦うなんて映画があったら、子供ごころに夢中になっていたかもしれません。まあ、今は『ゴジラ対コング』なんて見たいとも思いませんが。
で、大人になってから、満を持して見た感想は、「リアルタイムで見たかった」というものでした。正直、当時の撮影技術や、炎を使ったスタントには、やはり限界が多かったようで、伝わってくる迫力には幻滅しました。『バックドラフト』や『ブローンアウェイ』なんかを見たあとだったので、どうしても古くささを感じてしまうのです。最近では、『シカゴ・ファイア』なんて、国際救助隊並みに消防士がカッコいいテレビシリーズがあるし、ちょっと迫力不足は否めません。
設計者と消防士という、利害が対立する関係が、変化していくストーリーは子供には共感しづらくしかも分かり易い悪役がいない構成も退屈に感じました。
全部のタイミングが、私にはネガティブでした。
2021.2.15
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