戦うパンチョビラ

劇場公開日:1969年2月4日

解説

ウィリアム・ダグラス・ランスフォードの実伝ストーリーを、「ダンディー少佐」の監督サム・ペキンパーが、ロバート・タウンの協力を得て脚本化、「消えた拳銃」のバズ・クリークが監督したもので、メキシコ革命をめぐる実在の風雲児“パンチョ・ビラ”の半生を描いたもの。撮影は「戦場にかける橋」のジャック・ヒルドヤード、音楽は「ドクトル・ジバゴ」のモーリス・ジャールが担当した。出演はユル・ブリンナーとロバート・ミッチャムのほかに「さらば友よ」のチャールズ・ブロンソン、「紳士泥棒 大ゴールデン作戦」のマリア・グラツィア・ブッセラなど。製作はテッド・リッチモンド。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Willa Rides!
配給:パラマウント
劇場公開日:1969年2月4日

あらすじ

動乱続く1912年のメキシコ。アメリカ人の銃器商人リー(ロバート・ミッチャム)は、密輸の機関銃を反革命派のラミレス大尉に売り渡すためメキシコの荒野に飛行機で着陸した。取り引きをすましたリーは、カジ屋ゴンザレスの家に寄宿したが、そこの娘フィナに一目ぼれ。恋の時間も束の間町には、反革命軍が暴れこんできた。この暴動のさなか、パンチョ・ビラ(ユル・プリナー)のひきいる革命軍が逆襲をかけ、反革命派の兵士を捕虜にした。そしてリーも反革命派に武器を売ったということで投獄されてしまった。しかし、リーは飛行機を持っている。戦略的には絶対有利だ。ビラと、副官のフィエロ(チャールズ・ブロンソン)は、リーを釈放した。以後リーは革命軍に加わり、飛行機を利用して、味方を有利に導いていった。この3人は、女性をめぐって多少の争いこそしたが、まずは作戦は順調に進んでいった。ところが、ビラをリーダーとする、この隊の勝利の報を喜ばない男がいる。マディロ大統領から革命軍総司令官を任命されているハルター将軍である。彼は野心家で、ビラの勇名が、とどろくことを喜ばない。そしてある時、ビラの軍とハルターの軍が、共同で、ラミレス大尉が率いる反革命軍の砦を攻撃する作戦が開始された。ビラの軍が危機におちいった。だがハルターは助けようとしない。そこで活躍したのがリーの飛行機である。たちまちビラの軍が有利となり砦をおとしいれた。ビラは占領した町の名士から軍資金をまきあげた。だが、これを口実に、ハルターはビラを捕まえ、リーも飛行機盗難罪でとらえられた。しかし、リーは護送の途中で逃げ出し、ビラがまきあげて隠してある軍資金を失敬して故郷へ帰っていった。これだけあれば老後は悠々自適だ。ところがある日、ビラが副官フィエロを連れて追ってきた。この資金で、もう一度、解放軍を組織して戦おう--。自適の生活に入ったリーは断り、2人はメキシコに帰っていった。しかしリーは、一度は断ったものの、男の友情にほだされて、飛行機でパンチョ・ビラの後を追うのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5 Extreme terminator C.ブロンソン

2025年10月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

興奮

平常心で何かと人を撃ち殺すターミネーターもビックリの冷血漢の無茶苦茶なフィエロ役ブロンソンを愛でる為の映画。
グリンゴ役ミッチャムもビラ役ブリンナーも魅力半減。
原作がそうだからと言ってグリンゴを主人公扱いにしなければ商業映画として成り立たないと判断したスタジオは、当時としても時代遅れと批判されても致し方ない。
革命の由来と進展がよくわからない。
ドラマの配分がおかしい。
ロバート・タウンもサム・ペキンパも納得して描いたのだろうか?

終わり方は好きだ。

基本的に褒める価値のある映画しかレビューしたくないのだが、滅多にないマシンブロンソンを一度はファンに観て欲しいので書いた。

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kokobat

2.5 メキシコ革命で地元の英雄だったパンチョ・ビラの1968年公開のパラ...

2025年1月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

メキシコ革命で地元の英雄だったパンチョ・ビラの1968年公開のパラマウント映画。
インディオ系の小作農の息子だったパンチョ・ビラは山賊に弟子入りし、当時、乱立する解放軍のリーダーのひとりとなる。暗殺による死後、50年近く経った1967年にメキシコ革命正史上で正当な評価を得ることに。この映画は翌年の公開。
この映画の主人公は複葉機で颯爽と登場するアメリカ人武器商(スター俳優のロバートミッチャム)で、決してパンチョ・ビラ(ユル・ブリンナー)ではない。
アメリカがのちにパンチョ・ビラ討伐作戦を仕掛けた時に偵察機として使われたアメリカ軍初のカーチス社製の飛行機の自慢映画。
ハリウッドはズルいというか、史実を曲げてうまく誤魔化してくる。
他国の内戦に乗じて、都合の良いほうに肩入れする国益優先策は今も変わらないが、それで失敗した事実も映画で塗り替えてくる。セコいね。
捕らえられたパンチョ・ビラの処刑を阻止するためにマデロ大統領に直訴の電信を打たせる片腕役のフィエロ役のチャールズ・ブロンソンのほうがボスらしい。

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カールⅢ世

2.5 難解だったメキシコ革命

2024年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ユルブリンナー扮するパンチョビラはメキシコ革命のために戦っていた。住民らパンチョビラ信奉者を懲らしめるコロラド軍なるものがよく分からんな。公開処刑したり大統領の悪口言ったり。アメリカから飛行機で飛んで来たロバートミッチャム扮するリーアーノルドも銃を売りに来て飛行機直ったらさっさと帰ればいいのに残って争いに関わるもんね。チャールズブロンソン扮するフィエロも銃殺に明け暮れてえげつない。有名俳優ばかりなのにリンチに近い事ばかりでメキシコの歴史が分からないからか難解だったな。

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重

3.5 毛のあるユル・ブリンナー

2024年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

怖い

メキシコの反政府軍に飛行機で銃を売っていた男(ロバート・ミッチャム)が、反政府軍に捕まるが、大統領派の革命軍リーダー、パンチョ・ビラ(ユル・ブリンナー)に助けられる。
このリーダーの右腕の男(チャールズ・ブロンソン)は合理的で、簡単に人を殺す。
キャラの濃いチャールズ・ブロンソンがすべて持っていった。

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いやよセブン