劇場公開日 1949年3月8日

打撃王のレビュー・感想・評価

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4.0第一級のラブストーリーで、実に感動的な物語だ。

2024年10月22日
PCから投稿

ニューヨーク・ヤンキースで、2130連続試合出場など大活躍するが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のため、37歳で亡くなった、「史上最高の一塁手」ルー・ゲーリッグを描く伝記映画。

闘病中の少年の為にワールドシリーズ(WS)で本塁打を打つ話、初のWS直後に結婚した話(実際の結婚は、1933年)、医師の告知(実際は、より楽観的に伝えた)など、事実とは異なる点が、複数含まれている。

2時間強(128分)で、たくさん詰め込み過ぎとか、大甘で客観性に欠けていて、感傷的過ぎると思う人もいるかも。野球映画というよりも、野球に生きた人間の模範的な物語ではある。

しかし、本作は、母と妻に愛され、誰からも愛された、勤勉で控えめな男を描く一代記だ。第一級のラブストーリーだし、繊細な優しさと、雄弁で明確な物語性を持った、実に素晴らしい感動的な物語だと思う。

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瀬戸口仁

4.0王の人格 長嶋の人気

2021年8月21日
スマートフォンから投稿

不世出のスーパースターが病に倒れ引退し逝去した直後に公開された作品なので、当時のアメリカ人の
心情に思いを馳せて観ましょう。
しかし、ルース君があんなに出づっぱりとは驚いた。

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越後屋

5.02時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です

2019年12月23日
Androidアプリから投稿

ラストシーンの引退セレモニーでのスピーチの台詞「今日、私は、自分をこの世で最も幸せな男だと思っています」はあまりにも有名
この台詞はアメリカ映画の名セリフベスト100にランクインしているとのことです

日本なら長嶋茂雄の現役引退のスピーチに匹敵するものです

というか、そのスピーチもセレモニーも本作を意識したものだったに違いありません

ベーブ・ルースに並ぶ野球の偉人の伝記ですが、野球一辺倒でもなく、家族愛、夫婦愛の物語でもあります

いつもはニヒルな二枚目役ばかりのゲイリー・クーパーが純朴な青年、愛妻家を演じるのは新鮮です

お母ちゃん、お父ちゃんと呼ぶのが一番しっくりする両親のやりとりの面白いこと!

テレサ・ライトの可愛らしくおどけるエリーの気が晴れて夫を元気づけてくれる良妻ぶり

米国にも嫁姑問題があり、空気を読むロッカールームがあるのも教えてくれます

クスリとして、大笑いもして、ワクワクもして、ホロリもされられ、ラストは胸が熱くなって感涙が滲んでと最高の娯楽映画です

ベーブ・ルースとかは本人が出演しています!

小津安二郎監督の晩春でも本作の事に触れています
他にも宗像姉妹でも高峰秀子探偵風におどけてみせるシーンも本作のエリーのおどけ方を参考にしている様に思えます
確か、豊田四郎監督の夫婦善哉でも台詞に出てきたような気がします
このように日本映画にも影響を結構与えていると思われます

2時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です

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あき240