「感動的で感傷的な、ラブストーリーとしても優れた伝記映画だ。」打撃王 岡崎仁さんの映画レビュー(感想・評価)
感動的で感傷的な、ラブストーリーとしても優れた伝記映画だ。
ニューヨーク・ヤンキースで、2130連続試合出場など大活躍するが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のため、37歳で亡くなった、「史上最高の一塁手」ルー・ゲーリッグを描く伝記映画。
実在の人物を客観的に事実通り伝えるのではなく、その人物がどんな人物だったに焦点をあて、感動的で模範的なヒューマンドラマに仕上がっている。
特に野球の専門的な描写に深入りせず、ルー・ゲーリッグという人物がなぜこんなに多くのひとに愛され続けているのか、伝説的な人物の人間像を感傷的に綴っている。
本作は、母と妻に愛され、誰からも愛された、勤勉で控えめな男を描く一代記だ。特にラブストーリーとしても強く描かれており、繊細な優しさと、雄弁で明確な物語性を持った、実に素晴らしい感動的な物語だ。
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