「驚愕!きみの悪いテロリストの話だった。」タクシードライバー マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
驚愕!きみの悪いテロリストの話だった。
64歳で初めて見た。音楽は知っていた。音楽から想像していたのと大分違う話だった。ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』みたいな映画だと思っていた。それが、まさかこんな映画だとは。
日本でも最近似た様なテロ事件があったが、この映画はそれを肯定すると言う事か?肯定するのは自由だが、主人公はナルシストで気持ち悪い輩。道徳の教科書みたいな奴が、ベトナム戦争の後遺症を理由にテロを起こし、5人も殺しをして、大団円!めちゃくちゃ!また、女性をポルノに連れて行き、思うようにならず、逆ギレする。つまり、ストーカーみたいな男『かっこいい』なんてどうしたら思えるか? また、テロの被害者なので、同情心から『美しい日本』と言っていた方の方が、正しいのでは。と誤解を与えてしまう。だから、
何を主張したいのか?全く分からない。映像はサイケデリックな汚い映像だし、スプラッターだ。ペドリファイを否定しているが、それが唯一はっきりした主張。気持ち悪い。
若いうちにこんな映画見なくて良かった。もう、二度と見ない。音楽だけで、点を加点したい所だが、噛み締めて聞くと、薄気味悪い音楽かもしれない。
まぁ、アメリカンニューシネマと言われるそうだが、現在、こういった映画を継承した作品は一本もないので、一時の流行りだったのだと思う。だから、この頃の映画(ニューシネマ)は、駄作な映画多いって事。兎も角、この頃はポルノが流行っていた事は覚えている。
スケアクロウ、狼たちの午後、セルピコ、明日に向かって撃て、イージー・ライダー、卒業、時計じかけのオレンジ、さらば冬のかもめ、カッコーの巣の上で みな反ベトナム戦争や、ベトナム戦争に負けたナーバスな雰囲気の中で制作された映画ばかり、本当のベトナム戦争でのアメリカの侵略行為を訴えた映画は一本もない。プラトーン、フルメタルジャケット、地獄の黙示録、ディア・ハンター、キリング・フィールドも同様。アメリカの言い訳映画ばかり。
モヒカンにして、テロを企て、モヒカンで、蛮行におよぶ。それで、めでたしめでたし。なんか脚本も破綻している。完全にネタバレだけど。ネイティブアメリカンをディスっている。どうせなら、顔も黒く塗ればよかったんだ。
タクシードライバーだった今は亡き叔父が『こんな映画見るな』って言っていたのを思い出した。今は亡き従兄弟も『ニューヨークのイエローキャブは安全だょ!デ・ニーロ、こんな映画出ちゃ駄目だ』って言っていた。だから、今まで見なかったのだが、あえて見てみた。彼等の言う通りだった。
但し、付け加えて従兄弟は『イエローキャブは日本人女性と同じ位!安全だょ』って薄気味悪い事を言っていた。そんな事言っていたので、謎の死を遂げた。クワバラクワバラ。