劇場公開日 1988年4月29日

太陽の帝国のレビュー・感想・評価

全24件中、21~24件目を表示

3.5帝国の下の少年の捕虜生活の話

2015年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )

 内容の薄い娯楽作品の制作では成功していても、アカデミー賞を獲れる高品質の映画は撮れない。そんなスピルバーグ監督が、アカデミー賞狙うために制作した『カラーパープル』の失敗をうけて再びアカデミー賞に挑んだとも言われる作品。残念ながら今回も受賞はならなかった。

 何でもかんでもお金持ちの父の権威を頼んで「僕のお父さんが・・・」としか言わなかったちょっとしたスネオのようないけすかない少年が、といってもその年齢とこの状況ならばそうであるのも当然ではあるが、父親のいない世界では自分しか頼るものしかないことに気がつき変わっていく。あっという間に全てがひっくり返った激動の時代に、厳しい状況をくぐり抜けて成長する。もう彼から「僕のお父さんが」という言葉が発せられることはなく、自分の力で何かをしようとする逞しさを身につける。美術にはかなり金がかかっていて、映像は良く出来ているし迫力もある。
 だが重慶のような中国内陸部で戦っていたはずの1941年に沿岸部の上海近郊で零戦が撃墜されていたり、九州からではなく戦場から遠い中国から特攻機が出撃していたり、さらに中国から長崎の原爆の光まで見えてしまう。歴史考証には不満があるし、少年の捕虜経験だけでは作品の主題として弱いと考えて深刻な小話をいくつか無理やりねじ込んだできたのだろうが、物語を盛り上げるための事実の歪曲が行き過ぎている。
 生活がひっくり返った場面や捕虜生活の描き方は質感が高かったが、わざわざ『太陽の帝国』と銘打った戦争を背景にした大作映画としては話が小さかった。日本のする戦争の話と少年の話にはあまり関連はなく中心はただの捕虜生活の話であり、そのあたりのせいもあって見終わっても感動が薄い。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Cape God

3.5零戦に憧れる英国少年

2015年7月26日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
STICKS AND STONES

3.0戦争

2015年3月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

なかなか主人公の少年に感情移入できなかったのですが、零戦を唱って送り出した彼が、直後のアメリカ機の爆撃を見て歓喜するシーンは印象的でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ソルトン

4.5硫黄島からの手紙的な

2010年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
sputnik
PR U-NEXTで本編を観る