「無邪気な子供が主人公」太陽の帝国 はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
無邪気な子供が主人公
戦争中なのに子供(クリスチャン・ベイル)が好き勝手行動するもんだから、親は困った様子。車で移動中に離れ離れになってしまった。一人で家に帰宅し、お手伝いさんらしき人が家具とか片付けている。「何してるの?」と声を掛けたら、いきなり平手打ちされた。なぜ殴られたのか、それは好き勝手な行動してたから...それくらいしか浮かばなかった。他にも理由あるかもしれないけど、なんか静かに進む展開で見所感じない前半だったので・・・。
豪邸が廃墟状態になったのに家の中を自転車こいで遊んだり、一人で淋しくないの?何やってんだよ、いくら子供でも状況気付くだろ!ったく坊ちゃんは...て思っちゃった。
いい人ジョン・マルコヴィッチが登場する辺りから、ようやく事の重さに気付き始めたけど、それでも「余計なことするなぁ・・・」とイライラしながら観てしまいましたね。
伊武雅刀---「扱いにくい子供だ」正にその通り!そんなふうに見たらいけないんだけど同感してしまった。
しかし、この子供が主人公。せっかく観てるのにイライラしても仕方ない。
周りに迷惑かけながらも、時にコミカルな場面を取り入れ、収容所では子供なりに必死に生き抜こうと奮闘する様子が描かれていた。150分以上の映画で、収容所でのシーンが全体的には一番多く収録されています。私の場合は主人公より、スピルバーグ、マルコヴィッチ、そして日本人で知ってる人が結構いたので何とか観た感じです。
印象的だったのは特攻隊志望だった青年のツキの無さ。。覚悟してたのに飛び立てなかった悔しさ、敵だけど主人公を助ける優しい性格でフレンドリー、そして果物...ここだけはファンタジー風ではなく、戦争のリアリティーがあったように思う。
映画の中でクリスチャン・ベイルは、どこかカメラマンやジャーナリスト、この映画の案内人のような存在に思えた。
ガッツ石松もう少し出番あってほしかったなぁ。更にベン・スティラー、山田孝雄は気付かず終了してしまった。ごめんなさい。