太陽の暗殺者
劇場公開日:1970年4月25日
解説
太陽の町アテネに展開される恐怖の近代スパイ線。監督は「豹/ジャガー」のセルジオ・コルブッチ、脚本はマッシモ・パトリッツィ、フランコ・ロゼッティ、セルジオ・コルブッチの共同執筆。撮影はアイアーチェ・パロリン、音楽は「悲しみは星影と共に」のイバン・バンドールが担当。出演は「カスター将軍」のタイ・ハーディン、「ロベレ将軍」のビットリオ・カプリオリ、「新・黄金の七人 7×7」のゴードン・ミッチェル、「ゴールデンハンター」のグラツィエラ・グラナータ、その他パオラ・ピタゴーラ、マイケル・レニーなど。
1968年製作/イタリア
原題または英題:Death on the Run
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1970年4月25日
ストーリー
怪盗として名を売ったジェイスン(T・ハーディン)は、手錠のままアテネ空港から脱出した。その足で昔の仲間ピサのところへ行ったジェイスンは、正体不明の男たちの罠におち入り、ある仕事をひきうけざるをえなくたってしまった。その仕事とは、刑務所の死体置場から、義歯を一本盗んでくることであった。手際よく仕事を終えたジェイスンは、一味のボス、デメトリアスに、金との引き換えを電話で要求したが、やってきたのは二人の殺し屋だった。間一髪、その危機を脱したジェイスンは、それ以後、この一味ばかりでなく“アルバニア人”(G・ミッチェル)と呼ばれる男を首領とする組織、警察とその背後で動くイギリス諜報部員クラーク少佐(M・レニー)などに追われることとなってしまった。義歯の価値がよほどのものであることを知ったジェイスンは、本物を仲間に預け、以前デメトリアスの家の電話口に出た女のことを聞いた。それによると、彼女はグレタ(P・ピタゴラ)という名で、パルテノン神殿のガイドをしているということだった。翌日、ジェイスンはパルテノンを訪れた。そこでグレタに会った彼は、彼女こそこの事件に捲き込まれる発端となった罠に使われていた女だと知った。隠れ家に落ちついたジェイスンは、グレタからこの事件の秘密を知った。それによるとあの義歯の中には東西にまたがる二重スパイの名簿をおさめたマイクロフィルムがおさめられており、その持主はグレタの妹の夫であった。そして、共産圏から脱出しそこねた妹夫婦は殺され、残された子供の命を救う為に、グレタはデメトリアスに協力しているとのことだった。彼女の為に義歯を渡そうと決意したジェイスンは、ピサの情婦でストリッパーのルンバ(G・グラナータ)に連絡を依頼したが、そこから又、おもわぬ危機におち入った。しかし、デメトリアス一味に囲まれたその絶体絶命の危機は、クラーク少佐によって救われた。その時、ピサは、“アルメニア人”一味に誘拐されていた。それを知ったジェイスンは、ピサを救出するとともに“アルバニア人”をも倒した。このとき、ジェイスンはクラーク少佐の正体を見抜いていた。彼こそ共産側のスパイであったのだ。少佐をおとりにして、彼は抑留されているブレンダの姉の子供を、少佐と交換するてはずをととのえた。この計画はまんまと成功。ジェイスンは再びどこともなく消えて行った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- セルジオ・コルブッチ
- 脚本
- マッシモ・パトリッツィ
- フランコ・ロゼッティ
- セルジオ・コルブッチ
- 撮影
- アイアーチェ・パロリン