劇場公開日 1989年2月4日

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「普通の刑事であることが共感を呼ぶ」ダイ・ハード 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0普通の刑事であることが共感を呼ぶ

2021年8月15日
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鑑賞方法:VOD

映画.com ニュースの情報誌Time Outニューヨーク版というものがあるらしく、そのアクション映画のベスト100の第一位に選ばれたという記事を読んで、観てみた。

ずっと昔にTVでの放映でみた記憶が残っていて、たしか、テープで背中に銃を貼り付けて、手を上げて降参したかにみえて、その背中の銃で敵を撃つシーン。それ以外はほとんど記憶がない。

普通の刑事が凶悪なテロリスト10人を相手に、密室(高層ビル内)で闘うという設定。

超越的な能力もない人間が、ビルの設備をつかって、工夫しながら闘うという設定が共感を呼ぶ。愚痴りながら闘うところも市井の人が闘っているようなもので、親近感を呼ぶ。

アクションシーンも静と動のバランスがよくて、飽きさせない。脚本の妙があって、これがNo1に躍り出たひとつの要因かなと思った。

菜野 灯