大脱走のレビュー・感想・評価
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オールタイムベスト
よくあるオールタイムベストでは大抵「ゴッドファーザー」が一位になってるけど、私の中では「大脱走」が断然一位。
まさに映画の教科書。何回観ても飽きることがない。
まず、ドイツの連合軍捕虜収容所からの脱走という実話をもとにしたストーリーが良い。
のちに「将軍」を著したジェームズ・クラベルによる脚本が良い。ゲシュタポに目をつけられているビッグXバートレット、アメリカ空軍バイク乗り独房王ヒルツ、閉所恐怖症のトンネル王、登場人物一人ひとりの魅力的なこと。はっとするような台詞。
演出が良い。
撮影良い。アルプスの雄大の風景。
編集が良い。
アクションが良い。スティーブ・マックィーンのバイク
エルマー・バーンスタインの音楽が良い。
そして俳優が良い。
この映画に足りないのは女優だけ。だが、無理に女優を出してくる必要は全くない。(女優パートが長くなかったら「七人の侍」が一位)
昨今の台詞で全部説明してしまう日本映画や見たいもの全部見せてくるハリウッド映画の下品さに満足できないのは、今作のような良く出来た作品を洋画劇場で毎週観て育った世代だからなのだろうな。
ドキドキとハラハラ、そして、、、
タイトルなし
午前10時の映画祭にて
軽快なテーマ曲にユーモア溢れる面々
明るい雰囲気で大脱走成功の話かと思ったら、そうではなく勇猛果敢に挑む不屈の精神の男達を描く映画だった
捕虜収容所内でいろいろプロフェッショナルが揃っていて分業、組織化する様はお見事 馬鈴薯焼酎製造と皆に振る舞ってるのも楽しそう
失敗しても独房行きで独にしては手緩いのは空軍管轄だからなんですね ナチスとは別、この辺に独軍にも陰りが見え始め
戦線を撹乱するのがゴールと言っていたので最初からなんとなく先が見えていたような気がする(カベンディッシュがドジ) それでも勇敢に挑んだ面々 ナチスの車外に出ろとは概ねそういう意味...
ロジャー役のリチャード・アッテンボロー、遠い夜明けの監督だった!
2もあるみたいなのでその後が気になった
さすが名作
テレビ放送などで、細切れに見た記憶はあるもののしっかりと最後まで見たのは、これが初めてです。主演はスティーブ・マックイーンで、全編に占める割合は意外と短いですが、有名なバイクのシーンが印象的ですね。かっこいい!脱獄の場面はハラハラドキドキで「逃げて!助かって!」と心の中で祈っていました。実話なので、ハッピーエンドとはなりませんが命がけの脱走やバイクで追跡される場面など、美しいヨーロッパの景色との対照が印象的でした。在りし日の大スター、スティーブ・マックイーンが本当にかっこいい。それと、チャールズ・ブロンソンも素敵でしたね。日本人にも言えますが、この時代の男性は男臭い魅力の俳優が多いですね。(この映画には出ていませんが女優は色っぽくて美しい)時代とともに、スターに求められる魅力が変化するのでしょうか。古い映画を見ると価値観や物事の基準の変化を感じると同時に、映画の普遍の魅力や携わる人たちの情熱も感じられます。
これもまた戦争
あっという間の3時間
最高です。
今観るとさすがに、、、
当時だと、空前のスケールで、オールスターキャスト、映画史に残る映画、だとは思います。だけど、さすがに今、他の映画も見たり知ったりした状態で観ると、そんなに手放しでの賛辞は無理かな。
午前十時の映画祭で観ました。
当時、最も厳しい収容所みたいに映画紹介に書いてあったように思いますが、脱獄歴の多い捕虜を集めた割には管理がグスグス。
一つ目の抜け穴が見つかっても、犯人探しをしないから、次の穴が簡単に作れて、76人脱走、50人射殺ってことになるんです。
抜け穴見つけた時に、捕虜10人見せしめに射殺したら、40人助かったのに、、、、
なんて思っちゃいけないんでしょうね。史実に基づくそうですから。
状況は違うんでしょうけど、ラーゲリとかと比べると、ずいぶんと、捕虜に甘かったんだなと。本当に史実に基づくのかな?
約60年前の映画だからか、のんびり感もたっぷり。
やっぱ面白いっ!
「午前10時の映画祭」で上映されていたので、初めて映画館の大画面で鑑賞。
ちょうど60年前の映画なんだねー。
子供の頃、TVで見たことがあり、その後もレンタルビデオやDVDで何度も鑑賞しているが、映画館での鑑賞はまた格別。
本作が実話ベースだということを知ったのは高校時代(40年前)で、図書館で原作を探して読みふけった記憶も。
何度も見たとはいえ、見るのは20年ぶりくらいなのだが、久しぶりに見ると、やっぱり何度見ても面白い。
収容所のドイツ兵がステレオタイプのナチスドイツのイメージとずいぶん違うとか、捕虜の収容所生活が意外に自由だとか、「事実」としての背景を知る度に新たな印象を感じながら見ることになる。
それにしても、スタッフやキャストももうほとんど故人なんだねぇ。
何といってもスティーブ・マックィーンが痺れるほどカッコいい。いつの間にか彼の享年もとうに過ぎた年齢になってしまったが、そんなおっさんが今改めて見てもシビレる(笑)
実際にはなかったらしいが、このマックィーンのオートバイのチェイスシーンがなければ、本作がこれほどまでの不朽の名作になったかどうか。
ちなちに、マックィーンは追跡側のドイツ兵にも扮してオートバイに乗っているらしいので、今回はそれを探そうと思いながら見ていたが、探すまでもなく一撃で分かった(笑)
ライディングフォームが同じなんだもの(笑)
7月は「タワーリング・インフェルノ」なんだって!
これもマックィーンがカッコいい映画だったよねぇ。
見に行こうかな(^-^*)
ワァオ!
"Good Luck"
"Thank You"
午前十時の映画祭にて鑑賞。
以前中途半端にTVで観てしまい、なまじっか展開を知っていたためにちゃんと観ていなかった1作。
最初から最後まで通しで観た感想は"Splendid"
まさかここまで一分の隙もない作品だったとは。
男の子のやりたいことを、図体が大きくなった子供達が命懸けでやりました、そんな作品で、これを持ってこられて男子がつまらんわけがない。
「で、今いつなんだよ?」と思ったところでアメリカ独立記念日を収容所で祝うくだりが入ってくるから、そこでスケジュールもちゃんと整理される。
何より冒険活劇のクセして心理描写が見事なんだわ。
トンネル掘りすぎて閉所恐怖症になったり、収容所で気落ちして錯乱したり。
V・E・フランクル「夜と霧」だったと思う、アウシュヴィッツのユダヤ人はクリスマスが明けると死亡率が上がったという。彼らは「クリスマスまでには戦争は終わり自分たちは解放される」と信じ、そしてクリスマス後も続く戦争を前に亡くなっていったそうだ。
これと同じで、収容所の捕虜たちにとっては脱走そのものが生き甲斐だったに違いない。
フラグの回収もしっかりと行なっていて、「そりゃ名作になるわけだ」と納得しました。だって鉄則を忠実なまでに守っているもん。
にしても、これだけオールスターキャストの中でのスティーヴ・マックイーンの圧倒的なオーラ。もしかしたら"スター"という言葉は彼のためにあるのかもしれない。サッカーで言えばマラドーナ、野球で言えば長嶋茂雄…生まれながらの何かを持っている。
素晴らしい
捕虜だけど、前向きな生き方を感じる
この映画は虐殺の事実以外はフィクション。また、一つの話では無い。
事実に基づくとあるが、本当なのだろうか?
バーゼルとレーベンシュタインの中間点。確かにスイス国境だが『ノイシュヴァンシュタイン城』はスイス国境ではない。また、川はライン川なのだろうが、ドイツの大都市を通過するので、ライン下りは無理だ。ローヌ川、セーヌ川、ラベ川(源流はチェコ?)ウェザー川全て考えられない。だから、ライン川なのだが、ボン、ケルン、ジュセルドルフ、そして、ロッテルダムをどうやって通過したのだろうか?ましてや、一日二日で行ける距離ではない。また、収容所はフランス国境からは程遠く、リヒテンシュタイン公国よりも東だと推測できる。つまり、スイスを通らずにフランスへ行く事は不可能で、スイスへ逃げる方法しか考えられない。だから、純粋なフランス国籍の人間がこの辺をうろつくはずはない。また、スイスにもフランス語を喋る地域はあるので、スイス国籍を装うと考えられるが。もっとも、スイス国籍の市民が容易にドイツへ入国出来たかは不明だが。また、スペインへ越境すると言っているが、スペインは親ナチスドイツのフランコ政権。同時にレジスタンス活動をしている南フランスは、ヴィジン政権でやはり親ナチスドイツ政権。脱出を目指す様な場所ではない。まぁ、それは兎も角、
そもそも、トンネルを本当に掘ったのだろうか?
脱出があったとしても、大脱走となれば、一番手っ取り早い方法は、内部の協力者を募る事だと思う。それが一番リスクが無く、成功確率も高いと誰でも分かるはずだ。
この映画は、虐殺の事実以外はフィクションであると断言できる。戦争活劇として鑑賞すべきだ。
追記 ノイシュタット (Neustadt)と言う駅から汽車に乗る様だが『新しい町』と訳せるだけで、どこの町が限定されない。まぁ、戦争論的に考えると捕虜収容所は捕虜の故国よりも遠くて、脱走して自国民に危害を加えない様な場所に作ると思う。つまり『現在のポーランド領』
因みに、エルマー・バーンスタインはレナード・バーンスタインの親族では無い。
これは生命を賭けた偉大なるゲーム‼️
【第二次世界大戦中の、ドイツの捕虜収容所に、脱獄の名手の連合軍将校たちが運び込まれた設定からの脱出劇に魅入られる作品である。】
ー 獄からの脱出を描いた映画と言えば「パピヨン」と「ショーシャンクの空に」であろう。
そして、忘れてはいけないのは今作である。-
◆感想
・バーンスタインのテーマ曲”大脱走テーマ”のシーンに合わせた使い方。
華やかな長調がメインであるが、状況に応じて短調になったりする。
・連合軍将校たちが、脱走計画を立て、3本のトンネルを掘るシーン。調達係や、今作後も多くの作品で描かれた掘った土を足の中の袋から落とすシーン。
・ナチスの兵たちが、ジュネーブ条約に従い、捕虜の人権を認めている姿。
ー 多くの戦争映画では、ここが描かれていない。-
・今作は、彼らが脱出するシーンだけでなく、脱出した後の姿も描いている事が秀逸なのである。
ー 殆どの者は、ナチスにより、命を絶たれる。
それは、エンドロールで流れる”50人に捧ぐ”と言う言葉からも見て取れる。-
<今作が面白いのは、脱出する過程を丁寧に描いている事と、脱出した彼らが全て自由になった訳ではない事をキチンと描いている点であろう。
スティーブ・マックイーンが演じたヒルツ大佐も、元の獄に繋がれる。
だが、彼の瞳はギラギラと輝いているのである。自由を求めて・・。>
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