大地震(1974)のレビュー・感想・評価
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0078 ロスは結構地震が多い
1974年公開
特撮ではなく1/1で魅せる、
音で現実感を引き出す、というのが触れ込みの
パニック大作。
不死身のオトコチャールトヘストン、やはり存在感高い。
しかし今までは強引に物事を解決してきたが
本作は濁流にまみれてお陀仏。
スターウォーズ前のジョンウイリアムズの音楽よい!
70点
正統派パニック映画
初公開時に有楽座で鑑賞して以来50年ぶりです。
全編単に地震が続く映画との記憶でしたが再見すると群像劇的でもあり、この時代にしてはなかなかのスリラーです。
この映画から、ちょっとした大掛かりな事故や事件を扱う映画はすべてパニック映画の括りに入れらましたが、結構ハズレが少ないジャンルでした。
ここはやはり大作専任俳優ヘストン先輩の貫禄でしょう。
当時、将来への不安がアメリカを覆っていました それがパニック映画ブームを引き起こしたのです
思ったよりもましだった
相当ダメダメだったというのが大昔の記憶
何十年振りかに観て、まあちょっとはマシな映画だなと思い直した
前兆の小さな地震は冒頭すぐあります
大地震は中盤に起こります
地震の規模は阪神大震災くらいのものです
それまではパニック映画につきものの群像劇の人物紹介です
後半はそのパニックの中でそれぞれが生き残り、救助される物語です
その物語が余震が続いて被害が拡大していく中、互いにクロスしていきます
夫婦仲の悪い建設会社の副社長、シングルマザー、熱血警官、バイクスタントマン、その妹、スーパーの男性店員、そして彼等彼女等を取り巻く周囲の人びと
脚本はさすがに上手く出来ています
肝心の大地震のシーンはなかなか良い出来です
本作前年1973年公開の日本沈没の地震シーンよりリアリティあるビルの崩壊が展開されます
逆に1980年の地震列島では本作が元ネタと思われるシーンがあります
公開当時は超低音域を特別のスーパーウーハーで響かせることで地震の振動を再現して見せたという音響を売りにしていました
今で言うところの4DXのご先祖様みたいなものです
DVDの音響は5.1 ドルビーなんとかでそれを出来る限り再現して欲しいところですが、メニューには音響のセレクトすらなく字幕の選択だけでガッカリしました
せめて我が家の安物のサラウンドシステムでもビリビリいわせて欲しかったものです
地震パニック映画の始祖といえば、ご存知1936年の「桑港」です
こちらはサンフランシスコの大震災を扱っています
本作は舞台をロスに移したリメイクかと思いきや、全く違うただのパニック映画です
それも土曜洋画劇場とかのテレビで適当に観るのがちょうどよい程度の代物です
桑港みたいなテーマ性は微塵もありません
何故この災害がこの街に、何故今おこったのか?
だから生き延びた人びとはどうこれから生きて行かねばならないのか
そんなものはどこにもありません
有るのは主人公の建設会社の副社長が「40階建てのビルなんか建てるべきではなかった」とかいう情けなさです
タワーリングインフェルノは1974年12月公開
本作は同年11月です
彼の会社は超高層ビルで上層部から炎が吹き上がって松明のようになっているのを見上げるカットはタワーリングインフェルノに先んじています
つまりそれをやりたかった
その程度の作品と言うわけです
とはいえ大震災発生後の救護施設の様子などはなかなかのスケールです
警官役のジョージ・ケネディの方がキャラが立っており、チャールトン・ヘストンを食ってます
子供が落ちた空の用水路は多分ターミネーター2でバイクで爆走するところだと思います
とか、とか、面白いところを各自見つける努力が必要です
かって1970年代、パニック映画というジャンルがあった
その中の有名な作品と言うことで、どんなものなのか一度観て見るぐらいの意味はあります
第1次オイルショックは1973年10月
ベトナム戦争の敗戦は1975年4月
将来への不安がアメリカを覆っていました
それがパニック映画ブームを引き起こしたのです
土壌は21世紀の土壌の方が遥かに肥えています
しかしパニック映画以上のことが現実化してしまった21世紀では、もはやパニック映画なんか観たくも無い時代かも知れません
人生、映画にはまった作品
当時チャールトンヘストンといえばハリウッド大スター!将来ライフル大好きおじさんになるのを知らずひたすら尊敬していました!彼ほど役と実生活が反比例してる役者さんはいないでしょう!(個人の見解)作品は最高でしたよ!
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