「音楽が・・・」第三の男 kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽が・・・
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第二次世界大戦直後、オーストリアのウィーンに友人ハリーを伝ってやって来たアメリカ人ホリー。しかしハリーは車にはねられ死亡していた。ホリーは彼の死の真相を調べ始める…。
陰と光の使い方が絶妙。戦後のウィーンの街の閑散とした感じや歴史を感じる彫刻や建物は美しくもあり、爆撃で瓦礫化した様は寂しい。しかし音楽が始終軽々しく、映画のテーマと合っていない感じがしてならない。話は第三の男が誰かというのに焦点があたり、種明かしには驚くが、細かい点で疑問が残る事が多い。女性の描かれ方(フィルムルノワールって確か女が男の邪魔をするって要素が入ってるんだったっけ?)がイラッとするので、私にはあまりすっきりしない映画だった。
音楽がもう少し違えば、印象も違ったのだろう。
因みに、女性キャラでよくあるのが、最初に女が仕事で何かやっている(女優でもダンサーでもなんでもいいけど)というシーンがあって、その後女は仕事をしているシーンはゼロで、ただフラフラしているというのが結構ある。頻繁に出てくるのは、パジャマを着ているか風呂に入っているシーンである。この映画では、唯一の女性キャラアンナが、パジャマを着ていて上からローブを羽織るという全く同じシーンが二回出てくる。
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